が、2012年はびっくりするほど映画を見なかった! 本当に見なかった。
たぶん映画という趣味を持った15歳から数えても、もっとも見なかった年なんじゃないだろうか。
理由はよくわからないんだけど、「3時間(上映時間+前後の移動時間)の予定をやりくりする」のがハードル高いなっていう感じでした。忙しさというより、精神的に。
だから結局『裏切りのサーカス』も『ヘルプ』も『桐島』も『ヤング≒アダルト』も『最強のふたり』も見てなくて
ランキングなんて語る資格ねえよ!って自分がいちばん思ってるけど、まあ備忘録的に。
7位『ダークナイト・ライジング』
公開初日に見に行き、「おおおお・・・」って呟きっぱなしだった。
かなり雑な部分もいっぱいあったけど、公開前の期待の煽り方も含めて楽しんだ。
クライマックスのどんでん返しで、この物語の真の構造が判明するというのもニクい。
さらに極論を言えば、ジョゼフ・ゴードン・レヴィットが出ているだけで割と満足してしまう。 大好きJGL。
6位『私が、生きる肌』
なんじゃこりゃー!な怪作。
ゴージャスで耽美で狂っていて生命力がみなぎっていて・・・つまり私の好きなアルモドバル作品。
狂気も極めるとエンタメである。
主演のエレナ・アナヤがとっても美しい。アントニオ・バンデラスも最高!
5位『アルゴ』
アカデミー賞受賞おめでとうございます。
ストーリーに緩急があって、エンタメ的楽しさと誠実さが絶妙にMIXされていて、演出もムダがなくて、とにかく巧い。
監督兼主役なのに、だからこそ? 一歩引いたようなベンアフの演技もよかったです。
これが実話だっていうんだから、世の中って本当に面白いよな。
4位『アベンジャーズ』
何をおいても「日本よ、これが映画だ」っていう宣伝コピーに尽きますね。
そして見終わったら、おっしゃるとおりです! アメリカ万歳! という気分になりました。楽しかった。
関連作はアイアンマン以外は未見だったけど、当然のようにまったく問題ないし。
敵の造形が気持ち悪くてよかった。
ああ、スカーレット・ヨハンソンasブラック・ウィドウになりたい。んで、ジェレミー・レナーasホークアイと付かず離れずの関係で共闘したい・・・
3位『ドライヴ』
血みどろ犯罪アクション、なのにロサンゼルスの白昼夢のような、不思議な手触りの映画。
これは最強のボンクライケメン、ライアン・ゴズリングあってこそだなと思いました。
ヒロインのキャリー・マリガンは、後ろから首筋が見える角度で撮られてるシーンが2回あって、妙に印象的だった。
名作かと言われたらそうでもないけど、なんだか胸に残り続けている。
2位『007 スカイフォール』
これも公開日に見に行った。
見終わった直後は「面白かったけど、『カジノロワイヤル』のほうがよかったかな?」と思ってたけど
見た人の感想や分析を見たり、Q(大好き!!!)のコスプレ考えたりするうちに、思い入れの深い一本に。
アデルの主題歌も何度も繰り返し聴いています。
イスタンブール、上海、マカオと、舞台が行ったことのある都市ばかりだったのも嬉しかった。
見終わったあと、何故か某漫画家さんと合流して、初対面なのにボンドとQの魅力を語りまくったのも楽しい思い出。
1位『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
自分でも意外なことに、1位はこれです。
トムちんお得意のド派手なアクションは当然いいのだけど、チームもの要素やわくわくするガジェット、
もうひとりの主人公とも言えるジェレミー・レナーのストーリーなど、バランスがすごくよくてワクワクしぱなし。
最後に前作の伏線?を回収するのも、余韻が残ってよかったなあ。
ああいうことをさらっとしちゃえるから、トムちんはやっぱり格好いいんだよ。
そしてレア・セドゥ演じる、「報酬はダイヤモンド」の女殺し屋サビーヌ・モローは、間違いなく去年のベスト悪役!
実は劇場で見たのがこの7作だけだった。恐ろしい数字。
でもこの7本は全部面白かった。一応順位はつけたけど、3位以下はほぼ同率かな。
そんな2012年でしたが、2013年は取り戻すように劇場に足を運んでいます。
先週見た『クラウドアトラス』が宇宙的に傑作だった!!!
やばいやばい、これ傑作じゃんって思いながら見ていた。見終わって、遥かな旅を2時間半で体験したような、不思議な浮遊感を得た。
とても壮大な話だけど、6つの話それぞれはシンプルだし、 シャッフルの構成が上手くて疲れない。
割とシリアスなパートのあとに、コメディ色の強いパートがきたりして。
特に1936年のイギリスのパート、1973年のアメリカのパートが好きだったかな。
しかも、各パートの主人公を演じる役者がほかのパートにも出演しているんだけど
男が女を演じていたり、特殊メイクもすごくて、ほとんど気付けなかった!
エンドロールで答え合わせがあるので、驚くこと間違いなしです。
映画全体から伝わるメッセージも美しくて・・・
2144年のネオソウルで、ペ・ドゥナ演じる革命家ソンミが、処刑前に言ったセリフ
「誰かはもう信じ始めている」(だったと思う)がすごく心に残っています。
興味ある方がいたら、ぜひぜひ見に行ってもらいたいです!