2021年1月30日土曜日

2019年地中海クルーズ(8)8日目:ミコノス(ギリシャ)

いよいよクルーズの旅も大詰め。最終日の前日であるこの日は、ミコノス島へ上陸します。

真っ白な建物で知られるミコノス島。サントリーニ島と並ぶ、ギリシャの観光地のメッカです。物価が安いギリシャの中では、レストランもお土産ショップも比較的高め。でもそれも納得と思えるほど、仕上がったさすがの観光地でした。

クルーズターミナルから市街地までは水上バスで移動します。行きはツアーで一緒に行き、帰りは個人で。片道2ユーロでした。水上バスに乗っていると、上のような風景が見えてきてさっそく心躍ります。

海がきれい! 青と白のコントラストが目にまぶしいほど。

この日のファッションは、日本にいるときから絶対これで!と決めておりました。青のサンダルはヌキテパで、これも見知らぬ乗客にほめられて嬉しかったです。夫の半パンは水着と兼用。足元は部屋履きにもしていたビルケンシュトック。

中心部は小さな通りにお店がぎっちりと並んでいます。ブーゲンビリアがいたるところで咲き乱れていました。

白壁を塗り直しているお兄さんたち。手前にロバとペリカンのぬいぐるみが見えます。ロバはサントリーニが有名ですが、ミコノスでも乗れるみたい。ペリカンはミコノス島の人気者で、そこらへんをうろついています。写真を撮れなかったけど、私も偶然見かけてラッキーな気持ちに!

サンダルショップ。ギリシャの革グッズ、なかでもサンダルは有名です。アテネでも同じようなものがあって、そっちの方が安かったです。

黒と白の猫ちゃん。

ミコノス名物の5つ並んだ風車へと続く坂。けっこうキツいです。

印象的な教会。建物にあまりギリシャ正教会っぽさがないですよね。

両親と別行動していましたが、待ち合わせまで少し時間があいたので、先に乾杯することに。Niko's Tavernaというお店です。11時過ぎだったのでまだ混んでいませんが、夜は人気店だそう。

ギリシャのアルファビールが冷えていてウマい!

シーフードのトマト煮込み的なやつ。ここはグランドメニューのほかに「本日の魚料理」などがそろっていて、選ぶのも楽しかった。値段も良心的です。

ここにもタコさん。やはりギリシャのシンボル的な存在なのですかね~

そして両親と落ち合って、昼食はリトルヴェニスというビーチに面したレストランへ。

Vegeraというお店で、中から外はこんな風に見えます。いちばんの中心地ということで混んでいるお店でしたが待たずに入ることができました! 

ここも料理が本当においしくて……。

カラマリフリットはもちろん外せません。

ムール貝も!

シメはエビのパスタ。惜しげもない大きなエビ♡

そして料理に負けず劣らずおいしかったのがこの白ワイン。アルファエステイトというワイナリーの「マラグジア シングル・ヴィンヤード」。マラグジアはギリシャを代表する白ワイン種とのこと。地中海の白!という感じで、さわやかな辛口でどんな料理にも合って本当においしかった。

食後はまた少しぶらぶらと。両替所すらかわいい。

水上バスで戻っていると、エメラルドプリンセスが見えてきました。もう明日の今頃にはとっくに下船しているかと思うとさみしい。

船に戻ったら、下船に備えて荷物の整理を。また精算に間違いがないか確認し、問題があればカウンターに問い合わせたりする必要があります。

クルーズ中に使った金額については、紙に印刷されたもの、プリンセスクルーズのアプリ、どちらでも確認できます。こちらはアプリの画面。船内Wi-Fiは、このアプリに限っては無料で使うことができます。ちなみに「ギフトクレジット -50.00」はJTBのツアーに含まれていた「1部屋につき100ドル分の船内チャージ」のことですね。

父親がサレルノでリモンチェッロを購入し、船に預けていたのですが、部屋に届けられていないということでカウンターに行きました。添乗員さんが手伝ってくれて助かったようです。結局夜ギリギリに届けられたそう。大勢の乗客がいるだけに、ミスも当然起こるので、自分でも確認して聞くことが大切ですね。

最後のディナーは、夫婦だけで、お気に入りの「Crown Grill」をリピート。

前菜は小さな貝柱のグラタン、ケイジャンザリガニのクリーム。

メイン。夫のニューヨークシティストリップ(340g)。塩3種類と一緒に供されるのがクラウングリルの特徴です。

私は仔牛のチョップにしたんだったかな。

サイドディッシュやポテトもあるので、テーブルは大渋滞。この野菜やポテトがシンプルなのにまたおいしいんですよね~。食べられなかったぶんは包んでもらいましたが、結局部屋でも全部は食べられなかったのが残念。

給仕してくれた金髪のウェイトレスさんは、ウクライナ出身だそうです。船内のスタッフ、私が見聞きした限りだと、ウクライナとフィリピン出身が多かった印象でした。

船から眺める夕陽もこれで見納め。明日はいよいよクルーズ最終日、アテネです。


2021年1月27日水曜日

2019年地中海クルーズ(7)7日目:クレタ島・ハニア(ギリシャ)

この日、エメラルドプリンセスが寄港するのはクレタ島で2番目に大きい街・ハニア。

赤茶けた建物と乾いた空気、生命力爆発な花々と緑が印象的な街でした。
到着は12時、出航は22時ということで、午前中はゆったり。ランチを食べてからの観光です。ディナーを船外で食べられるのをとくに楽しみにしていました。

9時半からまず、下船説明会がありました。スーツケースは前日夜までに部屋の外に出しておかなければならない等、最終日にスムーズに下船するための説明です。後半はプリンセスクルーズのほかのクルーズの紹介や会員登録の勧誘でしたが……(ばっちりアラスカクルーズに行きたくなった)。

10時半からは日本人向けの「キッチンツアー」。広いキッチンの裏側を見て回ります。

ワイン置き場。手前にあるのは、キープ中のワインボトル。船内でボトルをキープすると、たとえば翌日違うレストランでお願いしても、自分のボトルを出してもらうことができます。またもちろん、飲みきれなかったボトルは部屋に持って帰ることもできましたよ。

船内をぶらぶら。ラテン系のお父さんと女の子。着ているワンピースの色が、海面と一緒!

午後からの現地ツアーで最初に訪れたのは、アギア・トリアダ修道院。メテオラにある修道院とは同名ですが別です。「Holy Trinity(聖なる三位一体)」を意味する言葉らしい。

ビザンツ様式の建築。イコン画や写本を集めた美術館も併設されており、なかなか見ごたえのある修道院です。1枚目の写真もここのもの。

どこを撮っても絵になります。

修道院のそびえる丘の斜面一面、オリーブ畑。オリーブの栽培やワインづくりもさかんということで、お土産ショップには結構いろんな種類のオリーブオイルやワインがそろいます。「意外と世俗的じゃん!」つって、ここで購入した塩のことを、わが家では「金満修道院塩」と呼んでいる……(おいしいんだ、これがまた)。

修道院のあと、ハニア出身でギリシャ王国の首相を務めた著名な政治家・エレフテリオス・ヴェニゼロスのお墓がある丘から、海を眺めたあと、ハニアの市街地へ。
カラフルなイスが可愛い!
タコさん発見。
こんな街中のプチホテルに泊まるのも楽しそう。

そこそこ栄えているんですが、地元の人がちゃんと生活している感じもあって、洗練されすぎてなくて、訪れた3つの島の中ではいちばん「ロングステイしてみたい」と思ったのがここでした。クレタ島はかなり広いので、ハニアが特別かもしれませんが……2~3か月のんびりステイケーションしてみたい。
そしてハニア街歩きで特に印象的だったのが、こちらの現地ガイドさん。褐色の肌のエキゾチックな美女、名前はなんとアリアドネ! そう、クレタ島の怪物・ミノタウロスの迷宮から、英雄テセウスが脱出する手助けをしてくれた、王の娘と同じ名前。
迷路のように入り組むクレタ島を案内してくれるのがアリアドネだなんて、もうそれだけで素敵すぎます。

ちなみにクノッソス宮殿の遺跡は、ハニアではなく、同じクレタ島のイラクリオンの近くにあり、今回のツアーで訪れることはできませんでした。
ヴェネツィアン・ポートに出ました。
名前の由来は、かつてヴェネツィア共和国に支配されていたことから。その後オスマン帝国、そして第2次世界大戦ではドイツに占領されるなど、激動の歴史を持つ島でもあります。
観光用の馬車もいましたが、客引きするでもなくのんびりしているのが、なんともギリシャ。
適当に入ったオープンテラスのお店で、小腹満たし。シンプルに焼いただけのイワシが本当においしい。
商店街的なアーケードを見て回るのも楽しかった。パン&お菓子屋さん。どんな味がするんだろう、食べてみたかった。
お土産にぴったりな石けんもたくさん売っています。オリーブの刺しゅうが入った袋入りのやつ可愛いね。

いったんツアーは終了し、戻る人たちはバスで船へ。希望者は残って、引き続き夕方~夜(といっても20時くらいはまだ明るい)のハニアを楽しみます。
第一候補のタヴェルナ・Mikioが満席だったので、第二候補のレストランMon.Esへ。おしゃれでモダンな雰囲気で、親と4人というよりはデートや仲間連れに向いている感じ。
暑かったので屋内の席に案内してもらいました。いい雰囲気なんだけど、一部工事中なのかむき出しのエリアがあったり、土壁からぽろぽろカケラがこぼれてきたりして笑った。ギリシャですな~
ギリシャのワインがたくさんそろっていてうれしい。初見の銘柄ばかりで全然わかりませんが、こういうときは名前で決めるのが吉!ということで「DAFNI PSARADES」に。
ちょっとクセのある白ワインでしたが、野性味があっていい感じ。ラベルもおしゃれ! クレタ島のワイナリーらしく、観光もできるらしいので行ってみたいな。
フェタチーズのカナッペ的なものかな? 
イカのグリル。野菜もたっぷりでうれしい。

帰りは港までタクシーで。もし決められた時間までに間に合わなかった場合、船は待ってくれず、次の寄港地まで自力で向かうことになります。万が一のことがあったらどうしようと思いましたが、ノープロブレムで帰り着きました。

明日の寄港地はミコノス島。白い色が印象的な島ということで、夜のプールサイドでは「ホワイトデッキパーティー」が開催されました。白い服を着てきてね!という趣旨。
奥の方に白い服の集団が写っているの、見えますか? みんなダンスと照明に合わせてめちゃくちゃ踊っていた。
そして私はというと、母が持参した浴衣を着せてもらいました。着付けを習っているので、ぜひお披露目したかったみたい(別日に母も着た)。
自分の客室に帰る際、廊下で立ち話をしている欧米の女の子たちがいて、通り過ぎるとき「Great」という声が。自分のことだと思わなかったんだけど、2~3歩行ったところで振り返ったら、浴衣を褒めてくれていたようで、目配せしてくれたの、心温まる思い出です。