2017年2月25日土曜日

植樹のような

中古マンション購入にともなって、初めての作業を立て続けに行っています。
役所で印鑑登録するとか、銀行でローン実行するために大量の署名&捺印するとか、管理組合の偉い人に挨拶に行くために、新宿TAKANOで手土産を買うとか(好みがわからない&年配の人には、果物系の食べ物がベストかなと思い、ゼリーと迷って、1本1000円のジュースにした)いろいろしてるんですが
一番驚いたのは、ショールームがめちゃくちゃ混んでるということですね。
今回まるっとリノベーションするので、キッチンやユニットバスの設備もいちから選ぶ必要があり、新築同様の検討をしておりまして、ショールームに行く必要があったのです。
キッチンはクリナップとTOTOとサンワカンパニーのショールームに行ったのですが、まず土日は予約を取ること自体が大変だということにびっくりしました。
予約なくても自由に見ることはできるのですが、見積もりを取ってもらおうと思うと、予約していったほうがいいのですよね。
世の中の人、こんなにいっぱい新築で家建てるんだなあと(リノベーションやリフォームの人もいると思いますが、大部分は新築だと思う)、しみじみした。
ちなみにショールーム、料理が好きな人はかなり面白いと思います。見て回るだけでも十分楽しい。
ずっと実家や賃貸で暮らしていると、キッチンの最新機能に触れることなんてめったにないと思うけど、ショールームはまさに最新キッチンの髄を集めた場所なので、「いまどきはこんな機能が!」「えっ、これってもはや標準装備なんだ!」みたいな新鮮な驚きがある。
うちの場合は夫が特に発奮し、「ここならずっといられる」と喜んでいました。
まあ、調子に乗ってあれもこれもとオプションつけると、見積もりが大変なことになるんですけどね・・・最初に出してもらった見積もりは200万で、死ぬかと思いました。
あれこれやってだいぶ落としたけど、ビルトインガスオーブンは死守。壊れたとき交換が大変かなという懸念もあったのですが、ガスオーブンという言葉へのときめきが勝ってしまいました。電子レンジ機能もついているので、今持っている電子レンジ(上京時に買って10年以上使っているやつ)を捨てられるので、物を減らすという意味でもいいかなと。
これでクリスマスに、チキンの丸焼きをガンガン焼ける。

 
こちらはTOTOのお風呂場の模型。パネルや床を入れ替えて、色味のシュミレーションができます。
お人形遊びみたいで面白かった。これまた現実の金額は笑えないけど。

デザイン事務所とも何度も打ち合わせをしているのですが、嬉しかったのは「決めるのが早いですね!」と言われたこと。
ドアの色とか、床の素材とか、細かい選択肢がたくさんあるような場合に、その場で決断するのが早いそうです。実はこれ、結婚式の準備のときにウェディングプランナーの人にも言われていて、夫婦間であれこれ食い違いがおきずに、そこまでにすり合わせができているということなのかなと思う。
私と夫の趣味が一緒かというと、まったくそんなことはないですが、私のこだわりが強い部分に関しては、事前に類似画像を探して参考資料を作っているので、プレゼンが通りやすいのかも。
逆に夫のこだわりが強い部分に関しては、妥協というか、絶対に嫌なポイントだけ伝えて、あとは選択肢を委ねることが多いです。
あと、ああいうのってたくさん悩んでも、結局は最初のインスピレーションが一番いいと思っているので、長引かせないことのほうが大事かなという気がする。もしくは宿題にして、その場でぐだぐだ悩まないようにしています。

期せずして誕生日直前にマンション引き渡しとなったので、30歳~31歳の記念行事のようになってしまったけど、なんか植樹みたい。
今はまだ目の前の選択肢を選ぶことで精いっぱいだけど、これから実際に工事して、住み始めて、何年か経ったたときに、イメージ以上の暮らしがそこにあるんだろうと思う。
どういうふうに枝葉が伸びていくのかまだわからないけど、10年20年経ったときに、より自分たちに寄り添った家になっているといいなと思います。

最近のお気に入り。Thundercatの新譜より。
『地獄の黙示録』みたいなジャケットだけど、超かっこいいアルバム。パッと聴くとアナログな肌触りだけど、ケンドリック・ラマー、ファレル・ウィリアムス、フライング・ロータス、マイケル・マクドナルド、ケニー・ロギンス、ウィズ・カリファ、カマシ・ワシントンという豪華ゲストからもわかるように、緻密に作りこまれてて、でもそれを押し出してなくて、イマっぽい。
一個前のアルバムもかなりよかった。来日公演行こうか迷い中です(マンション買ったせいで金がない)。