2021年2月7日日曜日

2019年地中海クルーズ(10)10・11日目:アテネ国際空港~帰国

ついに旅行の最終日がやってきました。昼過ぎの便なので、もう観光などの時間はありません。ホテルで朝食を食べて、少しぶらぶらするくらいでしょうか。ホテルの朝食は一般的なものですが、生絞りオレンジジュースの機械があったのが面白かった。気に入ったらしい父が珍しく母や私の分までつくってくれました(普段は料理の類は全然しない)。

前日の「スーパーに行けなかったショック」をまだ引きずっていた私は、ワンチャン見てくらぁと、夫をひとり残して近所へ。やはりスーパー等は閉まっていましたが、おじいさんがやっている個人経営のコンビニみたいなところはあいてた! ギリシャのピスタチオがおいしいと聞いていたので、ピスタチオを2袋購入。ひとつ4.5ユーロで、そっけないパッケージで、ほんとに庶民的な商品だったけど、これは本当においしかった。もっと買えばよかったくらい。

ホテルの近くの路地。日曜朝なので人気も少なめ。

こんなギリシャ正教会の教会もありました。

チェックアウトし、バスでアテネ国際空港へ。空港にギリシャを代表するスキンケアブランドApivita、KORRESがあると聞いていたのですが、それ以外はとくに買うものないかな~?と思っていたのです。が!

ギリシャワインが!

めちゃくちゃ!
そろってる~~!!

これはかなりうれしい誤算。旅行中にお気に入りとなったアルファエステイトのマラグジアも無事に買うことができて本当にハッピーでした。きっとスーパーに比べれば高いとは思いますが、全体的に良心的なお値段でしたよ。

チェックイン後のエリアはほかにもセンスのいい雑貨や小物がたくさん。

搭乗前に安心して買い物できますね。残念ながら日本から撤退したApivitaでもたくさん買えて幸せ。KORRESは今回買わなかったんですが、最近話題のヨーグルトパックを買っとけばよかったな~とあとで後悔しました。

そして離陸。さようならギリシャ!(この写真はたぶんギリシャのはず! もしかしたらイタリアかも)

そしてローマで乗り換え。時間があまりなく、買い物はできるけど、レストランに入る時間はないかなという感じ。ただアテネ-ローマ間が軽食しかなくおなかがすいていたので、搭乗ゲートの手前で急いでビール2本と、親の分も含めてサンドイッチを購入。ちなみにここではボンジョヴィの昔のヒット曲が流れていたんですが、この旅行中ほかでも聴く機会があり、懐メロ的な感じで街中でよくかかってるんでしょうね。

ちなみに合流したら、親も親で軽食のパンを買っていて、考えることは一緒だな!と思った。そうして11時間ほど飛んで、無事に翌日午前中に成田着。長い旅が終わりました。

お土産をざっと。

右上は買い集めたギリシャの石鹸。真ん中のサンダルはアテネで買ったもの。ぺたぺたと歩きやすくて重宝しています。その左隣がクレタ島の修道院で買った塩。さらにその左がおじいさん商店で買ったピスタチオ。
一番下はApivitaのフェイスパック、ヘアパックなど。

ご当地マグネットも購入。左はアマルフィ、右はアテネ。

たんまり買ったワイン。左からアルファエステイトのマラグジア(2本購入)、クレタ島のロゼ、モンテネグロの赤ワイン。

あとこちらはローマ三越で買ったワインボトルホルダー。日本でも通販やイタリア物産展などで買えるみたい。赤と緑の色がイタリアカラーだし、クリスマスなんかにも映えてお気に入りです。

私の人生において、本当に忘れがたい思い出となったエメラルドプリンセスでの地中海クルーズ。自力ではなかなか行けない場所も多く、「船でつなぐ旅」という魅力を体感することができました。

また寄港地の観光中、私がiPhoneの地図アプリなどを見ながら親を案内していたとき、親は「30年前は自分たちが子どものお世話をしていたのに、今は立場が逆になったんだなあ」と感慨深かったそう。そういう経験、思いを体験できたことも、旅のすばらしさだなと思います。

そしてなにより、船の上の解放感、多幸感は、航路や陸路の旅では味わえないものでした。

実は両親は2020年にもクルーズを計画していたそうなのですが、コロナウイルスの流行によって取りやめに。日本ではとくにダイヤモンドプリンセスの件があり、怖い印象を抱いている人もいるかもしれません。

でも船旅は本当に素敵! 状況が落ち着いたら、 ぜひ必ずもう一度、二度、と思っています。

2019年地中海クルーズ旅行記 目次はこちら

2021年2月2日火曜日

2019年地中海クルーズ(9)9日目:アテネ

エメラルドプリンセスは、ついに目的地のアテネへ到着。長い船旅を終え、今日はアテネ市内を観光し、一泊します。

アテネ・ピレウス港からの景色。

下船方法ですが、あらかじめグループごとに時間が区切られています。私たちは8時半に集合し、呼ばれるのを待ちました。30分くらいで下船できたと思います。

バスに乗り込み、向かうはアクロポリス。とにかく混雑する観光地なので、午前中に行くのが必須。でも10時前の時点ですでに結構混んでました。

丘に登っていく階段が急で、手すりなどもないため、ハラハラしました。

パルテノン神殿!! がっつり修復中でしたが、その堂々たる威容はさすが。抜けるような空に映えています。

少女の像が柱として支えるエレクティオン。現在この柱は複製で、本物のうち5体はアクロポリス博物館に、残り1体は大英博物館にあるそう。​イギリスはギリシャの貴重な遺跡を勝手に盗んでいった経緯があり、現地ガイドさんが説明してくれるときに、片言の日本語でたびたび「本物は……イギリスで~す!」と言ってた。鉄板のギャグなのだろうな(笑いごとではないが)。

ディオニューソス劇場を上から見下ろしたところ。

パルテノン神殿前では、アタック25優勝者たちで集合して記念撮影できたのもいい思い出です。その後、東京在住の気のいいおじさんとは一度飲みにも行った。

ちなみに優勝者カップルに我々と同年代の夫婦がいて、親と最初「旦那さんが優勝したのかな?」と話してたんだけど、ハッとして「いや、奥さんの方かもしれないじゃん! 現に私だってそうなのに、クイズに強い=男みたいな思い込みはジェンダーバイアスだよ!!」と力説してしまった。異国の地でジェンダーについて思いをはせる女……。そして結局、彼らは夫婦大会の優勝者でした! ちゃんちゃん。

アクロポリスの丘をおりて、第1回近代オリンピックの会場や大統領官邸を観光。

大統領官邸では、民族衣装に身を包んだ兵士の交代儀式が有名です。スカートみたいなのをはくんだね。そして暑そう。

ランチはツアーに含まれていて、Strofiというレストランへ。派手ではないですが高級感のある雰囲気で、有名なお店のよう。

テラス席からパルテノン神殿が見えます。

前菜はほうれん草とフェタチーズのパイのようなもの、メインは肉と野菜のシチュー。おいしかったけど真夏の昼間に食べるには重かった。

この手のツアーで行くレストランってあまり期待していませんでしたが、サレルノとアテネのお店はそれぞれおいしかったです。さすがJTBというところでしょうか。

ホテルはアセニアンカロリエホテル。そう大きくない建物で内装もシンプルですが、部屋は広さにゆとりがありました。午後にチェックインし、少し休んで、私は両親と繁華街のプラカ地区へ遊びに。ホテルから徒歩で15分~20分くらいかな? 路面電車が走る大通りが近くにあり、道はわかりやすいです。

プラカ地区は渋谷センター街的な感じで、お土産類はたいてい買えます。ミコノスで見かけたようなサンダルで、きれいなグリーンがあったので、購入。3000円弱でした。

ベタなお土産屋さんがいくつも並ぶなか、とてもおしゃれだったANAMNESIAというショップ。ポップだけど子どもっぽくないアイテムがたくさんありました。空港にもショップがあったから人気店なのかも。
近くにあった別のショップ。名前忘れましたがここもかわいかった。お値段は高め。

帰りにタクシーに乗ったら、日本人だとわかった運転手さんに「ヨコハマ!」と声をかけられました。ギリシャは海運の国だから、東京や京都より港がある横浜のほうが有名なのかも(横浜には古くからギリシャ料理のお店も多くあったそう)。全体的にフレンドリーかつ親切な人が多い印象で、いい国だなと思いました。

買い物は、ホテルの近くにあるPantopolionというグローサリーもおすすめ。ワイン、チーズ、オリーブオイル、はちみつ、お菓子などがそろってました。

旅行中最後のディナーは、やはりホテルから近いMani Maniというレストランへ(ギリシャ語表記だとMANH MANH)。ニューヨークタイムズにも載ったことあるようで、予約したほうがいいという情報を見て、日本にいるときにメールで予約しておきました。

かわいいドアをあけて、2階に上がるとお店。モダンなギリシャ料理という趣旨で、ここは本当に素晴らしかった! 地中海のレストラン全部よかったですが、総合点では断トツここです。

焼いたチーズがのったサラダ。崩しながら食べるとうまい!

カルパッチョ的なものが、ペーストにのっている。パンに付けたら止まらない。

こちらも前菜。野菜とポテトとイワシを3段重ねにするのがおしゃれで、帰国してから真似した。
タコのグリルの下に、大好きフムスがたっぷり。

人気のメニューみたい。チーズのパスタ目玉焼きのせ。
シーフードのリゾット。うまかった~~

そして昨日ミコノスのレストランで惚れた白ワイン、ここでも出合えて。ギリシャでは有名な銘柄なんでしょうね。もちろん頼んで1本あけました!

店員さんの雰囲気もいいし、がっつり食べてもお手頃価格で、本当にいいお店でした。

ただ食後ひとつ誤算が……! いい気持ちになって、最後にもう少しおみやげハントしたい!と夫と近所のスーパーに行ったのですが、20時閉店にギリギリ間に合わず。しかも翌日は日曜なので、たいていの店が閉まっていることに気づきました。

さっき飲んだ白ワインをどうしても日本に買って帰りたかったのに~! ローマのスーパーが遅くまで開いていたので油断していました、ここはアテネだった。ああ~心残りが、と思いながら更けていく最後の夜……。

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