2011年9月24日土曜日

トルコ旅行日記 その6

夕陽を見たあとは、桟橋近くに戻って、「カナート・ロカンタス」というロカンタへ。
ガイドブックにも大きく取り上げられている地元の人気店で、ラム入りピラフなど美味しかったんだけど
行くまでに迷ってしまって、旧市街へ帰るフェリーまでに時間がなくて、ゆっくり食べられず。
そしてどうしてもイスタンブール名物サバサンドが食べたい!という妹の要望もあり
戻ったエミノニュの桟橋付近のシーフードレストランへ。
帰りのフェリーから見えた夜景。お月さまが綺麗。

エミノニュ桟橋近くのガラタ橋は2段構造になっていて、下にはシーフードレストランがずらり。
上からの釣り糸がレストランの前にいっぱい垂れているのはご愛嬌です。
その中のひとつに入って、無事サバサンドを頼むことができました。
まあ、焼いたサバに塩とレモンを振って、パンに挟んだだけの代物なんですけどね。
屋台では3.5リラくらい、レストランでは5リラくらいかな。
肉料理に飽きていた妹は嬉しかったよう。
私は小魚のフリットをつまみに、EFESをごくごく。
店員さんが結構日本語喋れて、大きいサイズを割引で出してくれた。
ああ、イスタンブール最後の夜が更けていくー!

5日目 9月16日

あっという間に帰国日。
ホテルの朝食はパスして、屋台で買ったシミット(トルコ風べーグルみたいなパン)を食べながら、歩いてスレイマニエ・ジャミィを目指す。
スレイマン1世が大建築家・スィナンに命じて建立させた、イスタンブール一大きなモスク。
ただトラムの駅から少し歩くので、観光客は少なめ。神聖な雰囲気のなか、じっくり見られました。
Suleyman the Magnificent(壮麗帝)の名にふさわしい、美しいモスク。
黒を効かせた意匠で、今回見たモスクの中でいちばん好みでした(スレイマンは黒がお好き?)
感極まって「Finally here(とうとう来たで)!」と叫ぶと、妹が怪訝な顔をしていた・・・

門を出たところのお土産屋さんでスレイマングッズを探す。
オスマントルコ軍のフィギュアを売っている店は結構あるんだけど
イエニチェリとか軍楽隊、バシュチュハダル(小姓頭)とかがメインで、皇帝系だとあってもメフメト2世やセリム1世くらい・・・
と思ったら、あった!

会いたかった 会いたかった 会いたかった・・・イエス!!!
このクールな目つき、イケメンすぎる。
大きなターバンに白い服、というのはスレイマン1世の象徴のようです。
メフメト2世はだいたい緑の服で、馬に乗っている姿(コンスタンティノープル陥落の山越えのイメージ?)だった。
とはいえ買って帰るのはさすがにね、と買わなかったことを、今猛烈に後悔している。
いや、実際に買っても置くところないのだが。
でも執念で検索しまくってたら、通販サイトを発見しました。
シリーズコンプリートで150ドルって、高ぇわ!

いったんホテルに戻ってチェックアウトして、ピックアップの時間までランチへ。
スルタンアフメット地区にある、ゆるやかな坂を利用したオープンテラスのレストランにしました。
観光客向けだから値段高めだけど、チキンとアーティチョークの煮込みを食べながら、EFESを飲んでまったり。
 
向いのお店。ランプや絵の飾り方が素敵。
ここの店員さんも日本語を軽く喋れる人だったんだけど、何故か「Do you know 鶴?」と。
折り鶴折ってくれ!って正方形(でもない)の紙を渡されてびっくりした。
海外で折り紙は人気あるって聞いたことあるけど、本当だったみたいです。

トルコでは犬も猫もよく見かけた。特に猫。
妹の食べカスをもらいにきた不届きニャンコをぱちり!

16時台の飛行機に乗って、トルコとはお別れ。
帰りの飛行機ではほとんど寝てしまいました。朝食があまり味わえなくて残念。
映画は『サーカス象に水を(Water For The Elephants)』を。

翌日日本時間10時に成田に到着して、無事旅は終了しました。
こうして書いてると、楽しかったけど、まだまだ行けなかったところがたくさんある~!と思った。
余談だが、最近トルコ流行ってるよね。弾丸トラベラーでも取り上げられたし、女性誌まわりを中心に波が来ているようです。
あーん、私もまた行くもん!

トルコ旅行日記 その5

4日目 9月15日

この日は、アヤソフィア→地下宮殿→エジプシャンバザール→(フェリー)→ウスキュダルという流れ。
アヤソフィアは、もとは東ローマ帝国の大聖堂だったのを、メフメト2世のコンスタンティノープル陥落後、イスラム教のモスクとして改修されたもの。
数奇な運命を辿ってきただけあり、何とも言えない荘厳で濃厚な雰囲気。
イスラム教のモスクってだいたい天井からランプが吊るしてあるんですが、ここは特に数も多くて、ハリーポッターの大広間みたい。
天井には天使の絵が。
2階にあがると、東ローマ帝国時代のありがたいモザイク画などが見られます。

このへんはお土産物屋も多い。
トラムに乗るためのリラが足りなくなったときなどは、ドルで払ってお釣りをリラでもらったりしました。
どうでもいいが、街中やお土産の中に何度か「1453」と「1924」という数字を見かけたんだけど
前者はコンスタンティノープルからイスタンブールになった年、後者はトルコ共和国成立の年ですね。
すれ違った現地の少年が、「1453」っていう数字と馬に乗ったメフメト2世のイラストのTシャツを着ていて、めちゃくちゃ欲しかった・・・土産物屋を探したけど、ついにみつからなかった。

お昼は、Pudding Shopという名前のロカンタ(指差しでショーケースからメニューを選べる大衆食堂) で。
大通りに面していて、日本語の新聞の切り抜きが入口に貼ってあります。
店内はお客さんで溢れていて、店員さんもきびきびした動き。
テンションあがってあれこれ頼んだら、食べきれないくらいの量になってしまった!
全部美味しかった!!!
特に左端のトマトのドルマ(中にひき肉や野菜の詰め物が)がめちゃくちゃ美味かった。
手前のはキョフテ。トルコ風ハンバーグです。
そしてもちろん、EFES(国産ビール)もいただきました。
旅行中、飛行機以外ではようやく初ビール。 この私が・・・!
ふたりで74リラ(=約3500円)。食いすぎ! 旅行中の食事でいちばん満足しました。

午後はトラムに乗って、エミノニュという駅へ。
イスタンブールは海を挟んで新市街、旧市街(ホテルはここ)、アジアサイドに別れているのですが
エミノニュには旧市街のフェリー窓口があるから。
それともうひとつ、エジプシャンバザールと呼ばれる市場も見もの。
香辛料やコーヒー、オイル、ランプなどのお店が軒を連ねます。
観光客向けのグランドバザールより庶民的な雰囲気で、イスタンブールでお土産を買うなら是非ここで。

アメ横みたいな雰囲気。
食材好きにはたまりません。シナモンスティックが束で2リラ(約100円)!
 「Arifoglu」というこのお店は、アロマオイルやはちみつ、ハーブなどの専門店。
後ろの壁一面にオリジナルオイルの瓶が並んでいて、名前がどれも素敵!
「Night Of Istanbul」「Queen Of The Night」「Maha」「Ottoman(オスマンの意)」などなど。
量り売りは3gから。おじさんも素敵だった。オススメのお店です!

バザールの近くにあったお菓子屋さん。

伝統的なお菓子・ロクムがキュートに飾られています。
ロクムは、ナッツやオレンジなどの具を、求肥っぽい生地で包んだお菓子。
個人的にはピスタチオがいちばん美味しかった。どこでも売ってます。

そして、海へ!
アジアサイドのウスキュダルという街へ、20分ほどかけてフェリーで。

超気持ち良くて、異常にテンションがあがる! おめでたき人。
スカーフを巻いて女優ごっこ・・・ほらね、スカーフはいろんな場面で役に立つんです。
ボスフォラス海峡クルーズなどは観光客メインだと思いますが、このフェリーは地元の人が多かった。

アジアサイドに渡ったのは、ウスキュダルのクズ塔近くから夕景を見るため。
まだ夕暮れには時間があったので、海岸沿いをぶらぶら。
釣り人いっぱいいました。
観光客だらけの旧市街と違って、アジアサイドはのんびりした雰囲気。
派手な観光ポイントはないけど、とても良いです。

小さなモスクでみつけた、この旅のベストガール!
か わ い す ぎ る !
思わずお母さんに許可をもらって写真撮ってしまいました。
ヒジャブかぶってたからよく見えなかったけど、お母さんも美人&オシャレさんだった。
しかしこのモスクでまったりしてたら、お兄さんが近づいてきて、ものすごく申し訳なさそうに
「Here is a pray place...Your legsなんちゃらかんちゃら」と詫びられる。
ぶっとい脚出しててこちらこそすみません!
慌てて脚にスカーフを巻く私。ほらね、スカーフはいろんな場面で(略)

夕暮れに染まり始めるイスタンブール。 
 
手前がクズ塔、その奥に対岸の旧市街の風景。

これが見たかったんですよ!

トルコ旅行日記 その4

3日目 9月14日

前日夜にイスタンブール入りした我々。
イスタンブールでのホテルはベヤジット地区のAssos Hotel
小ぶりなホテルで、ゴミ箱がなかったりもしたけど、インテリアがクラシックガーリィで好みでした。
6階の食堂からはマルマラ海が見えるし、グランドバザールにも徒歩で行ける距離です。
奥にダブルベッド、手前にシングルベッド。鏡台が可愛かった!

今日はヒポドゥローム(ローマ野外戦車競技場跡)→ブルーモスク→グランドバザール→トプカプ宮殿と、THE 観光ルートを回ります!
 トラム(路面電車)が走る大通り。トプカプ宮殿、アヤソフィア、グランドバザールなど主要ポイントをつなぎます。


ブルーモスク(スルタンアフメト・ジャミィ)内部。あまりにも緻密な装飾タイルやステンドグラスにうっとり。
光があふれてあふれて。
今でももちろん礼拝に使われているそう。

午前中は女性のガイドさんが案内してくれたのですが、彼女は無宗教なのだそう。
「でもトルコ人は99%がイスラム教徒。生まれたときから決められるから、私も公にはそうなってる。
無宗教だって自分から言うことはない。
私の場合は親が教師だったし、大学でいろいろ勉強したから・・・いろんな宗教を学ぶと、逆に宗教はいらなくなったりするじゃない。貧しい人ほど宗教を必要とするから」
「トルコ人は本当に世界でいちばん日本が好き。韓国もまあまあ好き。ヨーロッパと中東はあんまり好きじゃない。ただ、日本の人もすごく宗教熱心だと思い込んでる。無宗教だって知ったらガッカリすると思う」
などと話していて、ほへー!と思った。
あとトルコ人は皆、国民登録カードみたいなのを持ち歩かなきゃいけないんだとか。
親の名前や生まれた場所などが細かく書いてある。
「私は親の仕事の関係で●●という地域で生まれたんだけど、そのせいでクルド人じゃないか?って疑われることがある。そういうときカードを見せて証明しなきゃいけないの。テロとかあるからね」
とのことでした。

お昼はグランドバザール近く(ベヤズット駅から入った通り)の食堂で。
上から時計回りに、チキンピラフ、トマトとピーマンの卵料理、豆のスープ。
実は妹はラムやスパイスやヨーグルトといったトルコ料理が苦手で(先に言えよって話だが・・・)
結構食べられないものが多かったのですが、ここはやさしい味付けでぺロリ。
チキンの丸焼きもあって美味しそうだったー!
ただ、アルコール類が置いてなくて残念。
イスラム教国ゆえ、簡易なお店だとアルコールを置いてない場合が多かった。

午後はトプカプ宮殿!
歴代スルタンたちが居住したお城ですが、んも~素晴らしかった。
広大な敷地に贅を凝らした建築や調度品。
天井、窓、壁など色がたくさん使ってあって、海からの光を反射してキラキラと輝いている。
ハレムではもちろん妹と写真撮影大会!
 住みたい!
見上げるたびにため息。

宮殿内のカフェからは、こんな光景も見られます。
開放感たっぷりでとても心地いい。
写真撮影禁止の宝物庫では、歴代スルタンのお宝がこれでもかと展示されていました。
何10キロあるんだよ!?な宝石たっぷりの王冠や、86カラットのダイヤモンド、金の茶器など、むしろ笑えてきます。
そんななか、黒地で豪奢だけどシックなセンスのいい儀式用玉座があって、「これは!」と思ったらスレイマン1世のものだった。
やはり・・・私が見込んだお方・・・!

結局トプカプだけで午後いっぱい使ってしまって、お土産なんかも重かったので
一度ホテルに帰って汗を流すことにしました。
そしたら妹が「具合が悪い」と、トイレにこもったのち、ベッドで寝てしまいました。
可哀想だし、私も疲れたし、ひと寝入りするか・・・と思ってベッドに入ったら。
次に目覚めたら、暗い! 時計の針、21時半!
調子が悪い妹はともかく、なんで私も3時間以上寝るんじゃあああああああああ
ホテルのレストランも22時閉店だし、今から遠くまで出歩くのは無理。
でも、貴重なイスタンブールの夜を無駄にするなんて耐えきれない!
ということで妹に無理を言って、近所のケバブ屋台へ。
ケバブのラップロール(約250円)をオーダーすると、その場で肉を削いでくれる。
いい匂い!
大通り沿いで、地元の人で賑わっていて、これはこれで楽しかったです。
こういう屋台は朝からずっとやっていて、軽食を食べたり、チャイを飲んだり。
日本で言うと牛丼屋とかマックみたいな感じかなあ。いたるところにケバブ屋やパンの屋台がある。
トルコはパンが本当に美味しい! このラップロールも美味でした。

トルコ旅行日記 その3

しかし観光だけでは終わらない・・・カッパドキア最大のクライマックスはここから!
夕方、連れて行ってもらったのは絨毯工場。
カッパドキアは昔からトルコ絨毯の産地で、ここで作られたものがイスタンブールなどに出荷されているのだとか。

ここまでトルコ石アクセサリーの猛烈なプロモーションにあっても、断固として財布の紐をゆるめなかった我々ですが
この工場では、説明がはじまって5分で「あ、たぶん買うわ・・・」と思ってしまった。
なにしろ、責任者のおじさんの日本語がめちゃくちゃ上手いのです!
「トルコ絨毯は100年もつ品質。他にはないダブルノット(二重結び)だから丈夫だし手間もかかります。
でもトルコは宣伝が下手で、日本の市場をペルシア絨毯や中国製のものに奪われていました。
でも国を挙げて数年前から本格的に進出しました。そしたら・・・今、デパートでのシェアはトルコ絨毯が40%、1位です!」
数字はうろ覚えだけど、こんな感じで話が異常に上手い。
さらに「あれ持ってきてください」と言うたびに、作業員の人が広い部屋に絨毯を広げていく。
絨毯は当然ながら素晴らしく綺麗で、そのたびため息をついていたら、部屋はいつの間にか絨毯の海に!
「東京のほうが価格が高い。新宿伊勢丹なら100万円、梅田の阪急なら80万円、でもここでは30万円。何故なら織り子さんから商品を直接預かっているうえに、政府が保護している伝統工芸だからです。さらに、この小さいサイズもつけます!」
そう言った瞬間、バッ!と玄関マット大の絨毯を投げたおじさん・・・
「ジャパネットたかたー!」と思わず心の中で叫びました。
ここからは個別の販売会。
ひとりの客にひとりの店員がつき、あれやこれやと薦められる。
さすがに大きいのを買う金はなかったが、小さいサイズならいいかなあと。
ちなみに、高級度では、シルク>コットン>ウールらしいです。
結局私は黒地にグリーン系の刺繍が入ったやつを、妹はベージュ地に淡い色の刺繍が入ったやつをまんまとお買い上げ。
これね!!!
玄関マットより一回り大きいくらいのサイズですが、くるくる丸めて袋に入れてくれます。
大きいサイズ(同行した夫婦は大きいのを買ってた。白、茶、焦げ茶の羊の毛をそのまま使ったナチュラルな色合いので超可愛かった)だと、日本まで無料で配送してくれるそうです。
ちなみに妹は後で
「最初、おじさん観光客を毎日相手しなきゃいけなくて大変だなと思ったけど
あんだけ売れりゃ楽しいだろうね・・・」
と呟いていた。私もそう思う。

私についてくれた店員さんは、ジョゼフという名前のアラフォーくらいの坊主のおじさん。
やはりヨーロッパ系の血が入っているのか、下睫毛が長くて、ちょっとフランス人みたいな雰囲気も。
カタコトの日本語と英語でやりとりしてたんだが、やたら「サイコサン・・・」と手を握ってくる!
さらに「フローリングに敷いてみましょう」と別の部屋になぜか私だけ連れて行かれた先で、ソフトに尻を触ってくる。
な、なに? なんなの!?
びっくりして、ノーノーという手振りをしながら「You are so sexy!」と笑って誤魔化した。
・・・が、むしろそれがまずかったのか? 最後、お会計の際にまたしても別室に連れて行かれ(混んでたからというのもあるけど)
私の手を握り、その手を・・・
股間にすりすりしながら、「Do you like?」
#$!?&”%
持てる限りの気力を振り絞って私「ノーー!!」
ジョゼフ「Meet tonight?」
私「ノ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」
完全にNOとしか言えない日本人だったわ・・・

まあそんなこともありましたが、絨毯工場はほんと楽しかった。建物自体が元宮殿で、瀟洒な中庭があったりして楽しかったよ。
ほんとだよ・・・

21時にカイセリ空港からイスタンブールへのフライトに乗る私と妹は、本来ならここでツアーは終了の予定でした。
でもご夫婦がローズバレーで夕陽を見るということで、「どうしても!」と我儘を言って連れて行ってもらった。
この夕陽が本当に素晴らしかったです。
 
30分でもずれると見られないという貴重な夕陽。まさに沈まんとするところを目に焼き付けた。
私、正直自然遺産ってそれほど興味なかったんだけど、360度見渡す限りの岩と夕陽という光景を見て
その考えを改めざるを得ませんでした。
このあたりはワインの産地でもあり、ドライバーさんが食べられる自生のブドウみたいな果物を摘んできてくれたりして、皆で和気あいあいとしながら、自然の神秘に見入っていた。
1日しかいられなかったから、次に来るときは気球ツアーもぜひやりたい。

2011年9月23日金曜日

トルコ旅行日記 その2

カイセリ空港に着く頃は、すでに午前1時・・・
日本時間でいうと午前7時。ある意味この初日がいちばんキツかった!
旅行会社にピックアップしてもらい、1時間弱かけてカッパドキアのホテルへ。
ガイドさんの名前は確かアフメッドだったかな? いきなり英語しか喋れなくてびびる。
観光ガイドは日本語だけど、送迎は別ってことらしい。
ちなみに英会話ですが、私はおそらく平均より耳が悪い。
なのでリスニングは苦手で、読んだり書いたりするほうがラク。
まあこれ英語に限らずなんだけどね・・・会社にかかってくる電話を取り次ぐのが下手だなあと
(名前が聞きとれなくて、「なんとかスター会社の岩なんとかさんです」とか言ってしまう。OL偏差値35)
ずっと不思議に思ってたんだけど、こりゃぼーっとしてるせいもあるけど、耳が悪いからだ!と気づいた。
小さい頃から鼻炎なのも関係している気がする。
閑話休題。
逆に妹は会話はまあまあなので、ふたりで協力しながらなんとか英会話。
日本のどこから来たの?とか、カッパドキアで美味しい食べ物はね、とかひと通り話す。
同じ25歳で、今年からガイドになったばかりということもあり、気さくでやさしい感じ。
ただ「カッパドキアにはLove Valleyと呼ばれる名所がある」という話になったとき
「名前の理由は、たくさんの岩が家族みたいに立っているから。
もうひとつの理由は・・・岩の形がキノコみたいだから、その、男の人のさ・・・
ハハ、これ以上僕に言わせないでよ」
いや、この話はお前から振ったよな?
ちなみにラブバレーはこんなところです。下ネタですまん。
しかしこれは前フリにすぎなかった!
そのうち「日本の女の子は何歳くらいで結婚するのが普通なの?」という話になり
適当に喋っていたら、「Do Japanese woman have relationship before marriage?」(うろ覚え)と。
何を言わんとしているのか一瞬理解できなくて、妹ときょとんとしたら
「だから、セックスのこと!」(意訳)とはにかみながら言われてしまった。
いや、そうじゃないかとは思ったんだけど、そんなこと訊かれると思わないもん・・・
トルコは人によりけりだけど、宗教的な理由で結婚までしない人も多いらしい。
ただイスラムの中でも進んでいるため、戒律が、というより「Her and her God」の問題、だそうです。
一応彼の名誉のために言っておくと、日本女子をナンパだイエーイ!みたいなタイプじゃなく
本当に好奇心で聞きたがっているみたいでした(それでもどうかと思うが)
さらに「日本人の女の子の初体験の時期って、大体いつくらい?」(とりあえず20歳くらいと答えた)
「これ聞くの、僕、すっごく恥ずかしいんだよ・・・君たち、親にはセックスの話してる?」
どう考えても恥ずかしいのはこっちだろう!
妹(のほうがシャイ)はびっくりしていたが、私は状況がおかしくて仕方なくて
「My parents are very strict...We can't talk about sex!」と答えておきました。
しかし・・・何故トルコに着くなり、こんなSPA!みたいな会話を・・・

2日目 9月13日

4時間半ほど寝て、今日は1日観光デー。
まず、カッパドキアの日中の景色はこんな感じです!
気分はインディジョーンズ!
不思議な形の岩は、火山灰などさまざまな地層が重なって、それが長い時間をかけて、雨などで削られたことから。
白っぽい地層はやわらかく、穴を掘って人も住んでいたそう。
カッパドキアで人気のある、いわゆる「洞窟ホテル」もその跡地を使われています。

カッパドキアツアーは30代夫婦と同じ車&ガイドさんで回りました。
この夫婦は数日前からトルコに入っていて、すでにいろんな都市を回っていたので
食べ物のおすすめやお土産のアドバイスなど、気さくにしてくれた!
結婚8年目と言ってたけど、とても仲良して感じがよくて、素敵な方たちでした。
そしてガイドとして現れたのは・・・金髪ロンゲ長身で、ピンクのシャツのチャライケメン!?
しかも、やたら日本語が上手い!
このガイドさん(名前が長くて覚えられず、ラー君と呼んでいた)も当たりだった。
見た目チャラいんだけど、頭がよくてジョーク(もちろん日本語)もがんがん飛ばす。
トルコの男性って黒髪が多くて、平均身長もそんなに高そうではないんだけど
ラー君は目立っていて、居合わせた韓国人の団体客に「You look like movie star!」なんて言われたりしてた。
それに「カムサハムニダ~」とさらっと答えるラー君、やりよるわ。
ギリシアあたりの血が入っていたのかも。すごく綺麗なブルーグリーンの目だった。

お土産物屋にて。
トルコではお店でお茶を出してくれるのは普通。お茶はチャイと呼ばれます。
ミルクたっぷりのインド的なものではなく、トルコのチャイは紅茶にほど近い。
アップルチャイ、ざくろチャイなどフレーバーも豊富。これはざくろですね。
トルコランプ、お皿、布系あたりがお土産の王道かな。
同行した夫婦いわく、お土産はもちろんイスタンブールでも買えるけど
基本的にはどこも同じような品揃えなので、地方で買ったほうが割安とのこと。

迫害を逃れるキリスト教徒たちが暮らしたという地下都市(マジでインディジョーンズ!)や
鳩の谷、ラクダ岩、妖精の煙突、ギョレメ野外博物館など、主要な観光地は大体回りました。
とにかくどこも日本では見られない光景。スケールがでかかった。
カッパドキアは見どころが結構離れているので、車で移動するのが便利。
イスタンブールはほぼ自由行動なんだけど、カッパドキアはツアーで正解でした。

トルコ旅行日記 その1

お待たせしました、妹といっしょのトルコ旅行記です。

はじめてのイスラム教国、国内で寒暖の差が激しい土地柄というのもあり
何を持って行くか結構悩みました。
スーツケースは小ぶりなやつにしたかったし・・・
結局、基本の洋服やコスメ+以下の内容で行ったんだけど、結果的には不足分がほぼなかった!

<洋服類>
●スニーカー:カッパドキアは岩場、砂が多く、スニーカーで間違いない。
●バレエシューズ:青で、サイドがメッシュになってるやつ。それなりに華やかでオシャレ気分できた。とはいえイスタンブールも坂が多いので、2足目の靴もヒールのないものがいいかと。
●ハット:陽射しが強い! 帽子で日焼け対策を。
●パーカー:基本的には半袖にカーディガンを持ち歩く程度の天候でしたが、カッパドキアは内陸のため、夜はかなり気温が下がって寒かった。ので持っていて助かった。
●レギンス:モスクなどでは脚を見せないほうがいいため、スカート派は持っておくと吉。と言いつつ、はいててもモスク入口で「これ巻いて!」って専用ストールを渡されたが・・・
●大判スカーフ:同じくモスク対策にも使えるし、暑ければ陽射し除けにも。私のはブルー系だったので、バレエシューズとコーディネートして楽しんだ。
<薬・化粧品類>
●正露丸:私は問題ありませんでしたが、妹は結構腹を下すシーンも。胃の問題かと。
●化粧水スプレー:カッパドキアは、暑くて乾燥するなか車で移動・・・みたいなシーンも多いので、リフレッシュ用に。もちろん往復の機内でも。
●ウェットティッシュ:おてふきのないお店や状況も多いので。
●ティッシュ:一度だけ紙のないトイレが。トイレットペーパーを持ち歩いたほうがいいという前情報もあったけど、個人的にはティッシュで充分かな?
<食べ物類>
●カロリーメイト:1日目の乗り継ぎに時間がかかるので、おなか減ったら食べようかなあ・・・くらいに持っていたのだが、上述のとおり妹がお腹を壊して土地のものが食べられなかったとき、カロリーメイトが役に立った。
●柿ピー:これもおやつに、と思ってたけど、よくしてくれた現地ガイドさんにあげたら喜ばれた。日本のお菓子は喜ばれるらしい。
<お金>
トルコで使えるのはトルコリラ、ドル、ユーロ。
私は成田で4万円をドル、1万円をリラに換金しました。
ただリラは銀行では取り扱いなし、両替商のみということもあり、レート高め。
実際の為替は1円=45リラですが、60リラでの計算だった。
トルコに着いてからの両替で充分だと思います。数が大きいので、お札の枚数は必ずチェック!

この量で、ショルダーバッグ&スーツケース(機内持ち込みできるサイズ)の片側くらい。
あとトルコ航空は、スリッパや靴下が入ったアメニティセットをくれます。スリッパはホテルで活躍したので、ぜひ捨てずに持って行くとよいです(最終日にホテルで捨てました)

1日目 9月12日
出発は12時成田発の便。
成田の免税店でうろうろしてたら、Viktor&Rolfの香水「Flower Bomb」のミニセットを発見。
店員さんが「成田でもここしか扱ってないし、かなり珍しいです」と力説。
確かにほかで見たことないと思って、さっそくテンションあがって買ってしまった。
ある作家さんが「海外旅行のときは必ず免税店で香水を買って、旅行中それを使う。そうすると、あとで旅行と香りがセットで思いだせるから」というようなことを言っていて、素敵だなと思っていたの。

フライトはトルコ航空の成田-イスタンブールの直行便。
それでも10時間! 遠いわ。
ほかにはエミレーツ航空でドバイ乗り継ぎ、カタール航空でドーハ乗り継ぎなどが主流。

トルコ航空はメシが美味かった。
お昼ごはん。メインがチキンのグリルで、副菜が2つ、デザートがひとつ。
パンがあったかくて嬉しい。
機内エンターテイメントもなかなか。モニターがきれいで操作しやすかった。
行きの便では、映画は『ハンナ』と『エンジェルウォーズ』を見たよ。
音楽も結構充実してて、最新ポップスからジャズ、ヒーリングまで・・・と思っていたら、
おお、コーランがあるではないか!
しかし「私これ聴く!」とさっそくイヤホンをセットするも、なぜか音が聞こえない・・・
代わりに妹が「『バーレスク』のサントラ聴きたいのに、変な音が聞こえる!」と。
よく見たら、妹が私の座席に、私が別隣の人の座席にイヤホンを差してたっていうね。

そんな感じで、現地時間夕方頃アタテュルク空港着。
この日は移動日で、そのままカッパドキアに近いカイセリ空港にトランジット予定なのですが
次の便まで5時間。読書したりお茶したりしながら、国内線のターミナルでひたすら時間を潰す。
ツアーではないので、まわりに日本人もおりません。
私が持って行った本は、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』!
まさにトルコ旅行で読むべき本。
分厚いけど地の文が台本みたいにあっさりしてるので、さくさく読めました。

お茶はMADOという喫茶店で。
割と有名なチェーン店みたいで、サンドイッチやケーキが食べられます。
イスタンブールでも何店舗か見たけど、流行っていた。
私たちは食べる機会を逃したけど、目玉商品はドンドルマ(トルコアイス)ケーキ。
ちょっとわかりづらいけど、アイスケーキを切っているところ。
隣に座っていた現地のお兄さんがひとりでぺろっと食べていた。
「トルコ人は辛いものと甘いものと可愛い女の子が大好きだから」
って後にガイドさんに聞く言葉ですが、ほんと甘いものを男子もよく食べる!
ちなみにこの写真は、席でカメラいじってたら、店員さんが「撮ってあげるよ!」って親切してくれた。

まだまだ1日目続きますが、長いのでいったん切るね。

2011年9月19日月曜日

トルコより愛をこめて

トルコから帰って来たよー
いやあ楽しかった。久しぶりのロング海外(つっても6日間だけど)はリフレッシュ具合が違う。
イスタンブールとカッパドキア、表情の全然違う街を楽しめました。
食べ物も基本的に美味しかったです。ヨーグルトを使った酸味の強いサラダ?とかはあまり好みじゃなかったけど、自給率100%というだけあり、野菜もいっぱい食べられた。
念願のスレイマニエ・ジャーミー(スレイマン1世が眠るモスク)参りもできました。LOVE!

旅行記は次回からお届けしたいと思います。
デジカメをいいやつに新調したのもあり、写真も撮りまくったのでお楽しみに。
カッパドキア。日本では絶対に見られない光景。
イスタンブールの夕景。海のある街がやっぱり好き!

洋服とかコスメは特に買わなかったし、高級レストランにも行ってないので
それほどお金を使ったはずではないのです、が・・・
まんまとトルコ絨毯を買ってしまいました。
たぶん、行けばわかる。みんな欲しくなるから!(妹も買った)
さっそく部屋に敷いてごろごろしておる。明日からの仕事が憂鬱すぎるぜ!

2011年9月11日日曜日

飛んでイスタンブール

いきなりですが、明日から夏休みでトルコ旅行に行ってまいります!
ずーっと行きたかった憧れの地、トルコ。
文化と文化の混じり合う場所っていいよね・・・
6日間なのであまりがっつりは回れませんが、イスタンブールとカッパドキアを楽しんでまいります。

私が世界史で好きな人物TOP3はロベスピエール、スレイマン1世、李鴻章だというのは何度も繰り返し言ってきましたが
ことスレイマン1世に関しては、本人以上に、彼の右腕であった宰相イブラヒム・パシャと、寵妃ヒュッレムという存在が大きい。
イブラヒム・パシャはギリシア出身で、少年時代にさらわれ紆余曲折を経て、オスマン帝国へ。
数ヶ国語を話すことができる聡明な美少年と成長した彼は、イエニチェリとなって、当時15歳だったスレイマン1世の側近へ。
1歳違いのふたりはすぐに仲良くなり、イブラヒムは皇太子の右腕として名をあげていく。
スレイマン1世が即位すると、イブラヒムも30歳にして宰相へと大抜擢され、ふたりで黄金時代を築いていく。
だが、蜜月も長くは続かなかった。
その原因を作るのは、スレイマン1世のために自らが献上した美貌の女奴隷ヒュッレムであった・・・

詳しくはこちらで!!!
スレイマン1世とイブラヒム・パシャの、人種を超えた精神的な結びつき! 美しく強いふたりの男が栄光を極める!
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3人とも「美形」っていうね・・・素晴らしすぎるだろ。スケールでかすぎるだろ。
あー、萌え悶えるわーーー
そんな感じで、飛んできますよイスタンブール。
旅行記をお楽しみにね。

2011年9月10日土曜日

妄想秋コーデ

だいたい、そのシーズンのファッションを象徴するようなアウター&靴が早めに手に入った年は、コーディネートの方向性が見えやすくなります。
そういうのって、決めて探してても出会えないというか、巡り合わせだったりする。
実はこの数年、定価でアウターを買うことはそうなかったんだけど
今年は早々によいジャケットに巡り合うことができました。

COCO DEALのツイードジャケット
ちょっとブルーがかったグレーのツイード生地。
襟や肘のディティールがおじさん度高くて今年っぽいの!
最初みつけたときは8月で、「まだ暑いしな~」って逡巡したんだけど
頭のなかでむくむくとコーデ妄想がわきあがり、9月になってダッシュしました。
今季のCOCO DEALはちょっと路線変えたみたいで、どのアイテムもべらぼうに可愛い。

●コーデその1
メインは白ブラウス&紺のショーパンという夏物の延長線なのだけど、小物で秋っぽく。
足元はニーハイソックスが良さそう。あえて赤のドクターマーチンなんかで外しても可愛いと思う。

●コーデその2
英国風クラシカルな感じで。秋だからこそできるコーデ。
キュロットは夏のセールで2980円で買った安物なんですが、今の時期使いやすくて重宝してます。
ビジューの付け襟でトゥーマッチにするのが私流。

●コーデその3
おじジャケットにレースワンピをあわせたMIXコーデ。
足元は黒の編みあげブーティとかよいかな。こういうのすとんと着こなせる体型を目指したい。

●コーデその4
インにあわせたのは黒のロングシャツ。透け感があり、かなり大人っぽい。dholicで買いました。
実際着るときはインナーワンピ&レギンス&鋲つきショートブーツ&チェーンバッグ、って感じかな。
アクセサリーでイイ女風。

ちなみに、「ツイードのジャケットが欲しいなー」と思い始めたのは
ツイッターで交流ある方(でも会ったことない)がいきなり「サイコさんの夢見ました」って
かなり具体的な話をしてくれたんだけど、その夢の中のコーデが「ツイードジャケット&紺ショーパン」だったんです。
以来「その組み合わせ可愛いな~」と思ってたら、店頭で出会って、コレかも!と。

今季は割とよいペースでいろいろ買ってますが、靴はまだGETできてない。
とりあえずローファーとマーチン風ブーツは欲しいところです。