2017年11月6日月曜日

夏の夜に日比谷の裏通りで夫と出会うこと

11月2日で、夫と入籍して丸2年が経ちました。
この日に婚姻届を提出したのはたまたまだったのですが(11月1日が日曜日で、その日に両家顔合わせをしたため)、翌日が文化の日で必ずお休みなので、結果的には非常にいい選択だったといえる。
同じ11月に夫の誕生日もあるので、豪華な外食はそっちの日にして、結婚記念日は家でシャンパンをあけてごちそうを食べるのが、去年からの習慣です。今年は仕事終わりギリギリにニュークイック(関東を中心に展開している精肉店)に駆け込み、和牛のシンシン1枚2400円をお買い上げし、家でジュージューと焼きました。
次の日の心配をせずに酔っぱらえる夜ほど、ワクワクときめく時間はない。

この2年間、人と生活を共にするということの楽しさと大変さをじわじわ味わってきているけど、「あのときあんなこと言われた!」「あのとき○○してくれなかった」みたいな恨みや不満はそんなにないので、それだけでも上手くいっていると言えるんじゃないかと思う。
ひとり暮らしが長かったし、そもそもひとり遊びが好きなので、週に1回くらいは夫が出かけてくれてていいというのが素直なところだったりするのですが、逆に言ったら、週の大半は一緒にいたいということなのだと思います。

夫婦生活といえば、今年読んだ荒木陽子の『愛情生活』というエッセイが素晴らしくて。
作者はアラーキーことカメラマンの荒木経惟の妻で、じつはのちに病気で早逝することになるのですが、ふたりの暮らしを飄々と、愉しげに、鋭く書いた本です。
さすがアラーキーの奥さんというか、才気煥発な夫に対してフラットで、ラフで、同時に少女のように愛していて、自分らしい感性があって、いい意味でふてぶてしくて、楽しいことに貪欲で、お互いがお互いになくてはならない存在だと知っている。
描かれる日常は、映画を見たり、食事に出かけたり、街を歩いたり、旅先のホテルでドレスアップしたり、テレビを見たり、銭湯に行ったり、セックスしたり、冗談を言い合ったり…ということがすべて等しく並んでいて、つまりそれが「夫婦の生活」ということなんだと思う。
特にふたりとも食いしん坊で、家での食事も外食も、事細かにじつに生き生きと描写されていて、それが本当に楽しい。 
神楽坂のイタリアン、家で食べる湯豆腐と鉄火丼、志摩観光ホテルの生牡蠣、手作りのレアチーズケーキ!
ときどき夫以外のボーイフレンドともお酒を飲んだとしても、夫と妻としての完璧な結びつきがそこにはあって。あっけらかんとしてお茶目で、最高に楽しくて、生々しいのにどこか夢みたいで。ああ、これが東京に生きる夫婦の黄金風景だ、私もこういう楽しさの中に生きていたいんだ、と胸がいっぱいになりながら思った。

じつはここからが本題なのですが、このエッセイを読んで、私もこういう文章を書いていかなくては、とも感じて。結婚してから、あんまりプライベートなことをネットに書くのは(夫に対して)不作法かなあとどこかで線を引いていたのですが、ひとつの書きものとして昇華されていれば、そこまで自主規制することはないのではないか、と。
やっぱり私は書き手の気配が感じられる、日常を切り取った話が好きだし。
なので今日は、この2年間でいちばん印象的だったエピソードについても書きます。

去年の夏、私はシアーシャ・ローナン主演の映画『ブルックリン』を見るために、仕事をはやめに抜けて、日比谷シャンテに向かっておりました。
思ったより上映まで時間がありそうなので、有楽町ルミネでも覗いていこうかなと思いつつ、新橋駅から歩いて。新橋から有楽町方面へはいくつか行き方があるけど、その日は銀座側ではなく、ガードを挟んで日比谷側の、割と人通りの少ない道を通ることに。第一ホテル東京とかの前を過ぎる道ですね。
これから見たかった映画を見るぞーという楽しい開放感で足取り軽く歩いていたら、誰かが私の名前を呼ぶ声が。振り返ったらなんと夫でした。
「同じ家に住んでいる女が、前から歩いてきてびっくりした」という夫、そして呼ばれるまで気づかなかった私。
夫は19時から近くで会社の飲み会があり、それまで時間を潰そうと、ニュー新橋ビル地下のゲームセンターへ麻雀をしにいこうとしていたところだったよう。
え、じゃあせっかくだから一杯やる?ということで、目の前の適当なガード下居酒屋に入って、入口すぐのカウンター席に座った。
独身時代の待ち合わせてデートとも、結婚した今の一緒に出かけてデートともちょっと違って、お互い別の目的があったのに偶然会って、冷えたビールで乾杯していることがとても新鮮で。ありふれた一瞬のようでいて、でももしかしたら今後二度とない経験かなと思って、なんだかとても嬉しかった。30分くらいで解散したけど、かえってそれもよかったと思う。
満ち足りた気持ちで劇場に向かって観た『ブルックリン』も、期待以上にいい映画だった。故郷から都会にひとりで出てきた主人公が、人生を誰と・どこで過ごすのか、という主題だったので、図らずも自分と重ねあわせて見たし、最後に主人公の表情が大映しになるシーンがあって、決意を秘めた笑みにすごくぐっときて、涙が出てしまった。

ちなみにもうひとつ忘れられない理由があって、映画館を出たあとにスマートフォンを開いたら、なんとその晩、天皇陛下退位報道のスクープがあったんですよね。
一個人としてはなんてことない楽しい平日で、同時に社会では大きな出来事が起こっていて、まさにそのニュースを日比谷という皇居近くで見たのもあって、おそらく後年になっても忘れられないであろう、印象的に焼き付いている夏の夜です。

2017年10月15日日曜日

2017ペナン一人旅 3日目夜&4日目帰国編

ペナン旅行記、今回で最終回です。


レッドガーデンで夕飯を食べてホテルに戻ります。旧館から新館へつながる庭の道を歩くと、左にレストランのざわめき、右に海岸の波の音が聞こえて、なんとも幸福な気持ち。

















なんだか少し映画『華麗なるギャツビー』も思い出した。


部屋に戻って戦利品をベッドの上に並べてパチリ。中央がラタンのうちわ。
左下のふたつは、「正和」という中華系の食材店でGETしたローズマリーと花椒。ここ、お茶や漢方なども揃っていて小奇麗なので、お土産買うのにおすすめです。
うちわの隣にあるのが、件の有り金つぎこんだディスペンサー。その右にある「MURUKU KAN」はマレーシアの有名なお菓子。ベビースターラーメンぽい味で、結構おいしかったです。
下にある封筒が、リトルインディアで買った封筒。本来はお祈りに使うものだと思うんですが(1ルピーがついてる)普通に封筒として可愛いなあと。こないだ妹の結婚式ではこれにご祝儀入れました。

お風呂に入って荷造りもして、最後にちょっとバルコニーにでも出るかと思ったら、風が気持ち良くて、波の音がやさしくて、異常に居心地がよくてついつい長居してしまった。ウェルカムフルーツのブドウとキウイもいただきました。
夜なのでもちろん景色は見えないんですけど、視覚だけじゃなくて、こんなに楽しめるんだなあと。冷えた白ワインなんかもあれば最高だっただろうな。
ジョージタウンから少し離れたところにリゾートホテルが立ち並ぶエリアがあるのですが、私はイースタン&オリエンタルホテルで十分リゾート気分を味わえました。

連日の疲れもあったのか、驚くほどぐっすり眠り、7時ごろに起床。11時20分発の飛行機なので、8時半にはホテルを出る予定です。
朝食は1階のサーキーズ・コーナーで。 ブフェ形式で、マレーシア料理、西洋料理、中華などいろいろ食べられます。その場で麺や具を選んで作ってもらうヌードルコーナーが良かった。

風が気持ちいいテラス席で。ちょっと目を離すとカラスがやってくるので要注意なのですが(席を離れようとしたら、親切な日本人カップルが代わりに見ていてくれた)、食べながら日の出が見えて感激。やっぱりもう1泊くらいしたかった~~



空港へもまたUBERで。新館の入口にはUBERを呼ぶことができないので注意です。チェックアウトしたあと、旧館の玄関に行ってUBERを待ちました。帰りの車は女性の運転手で、清潔だったしとても感じがよくて良かった。この旅行中UBERには本当にお世話になりました。

空港カウンターでチェックインしたあとも時間があったので、念願のOld Town White Coffeeで一服。
ホワイトコーヒーとは、マーガリンと砂糖が入っているマレーシア独特のコーヒーです。甘いけど落ち着きます。

クアラルンプールへ飛んだあとは最後に残ったリンギットでハッカ油(前にマカオで買ったのが使い終わりそうなので欲しかった)を買えて満足。KLIA2の国際線フロアはレストランや免税店も充実していました。

乗換もスムーズにいき、あとは羽田に着くだけ。AirAsiaは悪くなかったなーと思っていたのですが、滑走路が混んでいるとのことで、搭乗後に1時間遅延。
この程度の遅延はよくあることなので、それ自体はよかったのですが、羽田に着いたら23時半。速攻で荷物をピックアップすれば終電のモノレールに乗れるかな~と思っていたら、ベルトコンベアに私のスーツケースがいつまでも出てこない!というか、よく似たスーツケースが最後まで回り続けている・・・

なんと別の客が、私のスーツケースを間違えて持って行ったようなのです! 慌ててアナウンスをかけてもらって、なんとかリムジンバス乗り場にいたところを呼び戻し、交換することができたのですが、12時半を回っていて、当然モノレールは乗れず。客同士のトラブルなのでAirAsiaでの保障などもなく、旅行保険でもロストバゲージなら手当が出たりしますが、こういうケースは特に想定されてないようで、結局バス&タクシーで帰る羽目になってしまいました。このせいでレンタルWi-Fiの充電が切れていたことに関してクレームつける暇もなく、帰宅したら2時前。なかなか疲れました。夫が起きて待っててくれて救われた。

とはいえ、最後のドタバタ以外は、とっても楽しい旅でした。ごはんもおいしいし治安もいいし、ペナンもっと人気が出てもいい場所だと思う。マレーシアのほかのエリアにも行ってみたくなりました。次はいつ海外に行けるかな~

2017ペナン一人旅 3日目ホテル&ディナー編

ここ数年、ずっと泊まってみたいと狙っていたイースタン&オリエンタルホテル。
シンガポールのラッフルズホテルを作ったサーキーズ兄弟による、白亜のコロニアルホテルです。サーキーズ兄弟の手がけた有名なコロニアルホテルはもうひとつ、ミャンマーに「ザ・シュトランド・ヤンゴン」というホテルがあるのですが、ミャンマーはなかなか行く機会がなさそうなので、まずはペナンに!と思っていました。

 旧館と新館があって、私は新館を利用。お部屋は10階でした。 新館のフロントには日本人スタッフもいて、とても利用しやすかったです。

エクスペディアで予約して1泊1万8000円くらい。このクラスのホテルとしてはかなりお手頃価格だと思います。ちなみに今回の旅行で初めて知ったのですが、マスターカードだと9%オフのクーポンコードが利用できます。


バルコニーから見えるのはマラッカ海峡。窓を開けておくと波の音が聞こえて、まさに自然のサウンドトラックという感じ。すごくいい匂いがするので何かと思ったら、デスクに置かれたキャンドルの香りでした。私がチェックインしてから部屋に着くまでに点火されたということで、なるほどこういうサービスが5つ星ホテルなのだなあと。
さらに山盛りのウェルカムフルーツもすぐに持ってきてくれました。

55平米という情報より少し狭いような印象を受けたけど、たぶんバスルームがゆったりめに作られているからかな。ご覧のとおり、チェック柄の床、薄いグリーンの壁、猫脚バスタブ。クラシック好きの心を打ちぬいてくれます。
お湯はあんまり温かくならなかったけど、雰囲気だけで100点。シャワーブースは別にあります。
シンクも2台あって、使い勝手もいいです。







荷物を置いてすぐ、ホテル内のカフェ「1885」へ。本格的なイングリッシュアフタヌーンティーが2000円くらいで食べられるので、これまたお得。
銀と金の中間みたいな風合いの食器が素敵でした。右手奥は同じシリーズの一輪挿し。東南アジアでは紫の蘭をよく見ますが、シックで大好きです。

ただ、ここでトラブルが。エクスペディアでホテルを予約したあと、メールのやり取りでこのアフタヌーンティーも予約したのですが、席に案内されるときに「バウチャーは持ってる?」と・・・
予約だけなのに印刷した紙なんている?と思って、予約したときのメールの画面などを見せるも、「これではない」と。Wi-Fiが微弱なせいで何度も画面を出すのも時間がかかったりして、結局スタッフにiPhoneを預けて、彼女が探している予約画面を勝手に見てもらうことにしたのですが、やっぱり「ない!」と。
その後さらに偉い人もでてきて話したところ、どうやら向こうは私が予約時に支払い済みだと思っていて、その支払い証明=バウチャーということだったよう。私が「まだ支払ってない」と説明したら、やっと理解したようで事なきを得ました。おかげで心から落ち着いて食べられなかったのは残念。

気を取り直してホテル内を散策。こちらは旧館です。
磨かれた大理石の床の綺麗なこと。光もたくさん入ってきて、とても雰囲気がよかったです。

うろうろしてたらドアの開いた状態の巨大なスイートルームがあって、思わず入ってみたら手前のロビーみたいな部屋だけで私の家くらいの広さがあってビビった。 どこの金持ちがああいう部屋に泊まるんだろうか。泊まりてぇ~!

こちらも別のスイートルーム。この部屋に行くためだけの階段があって、なんとも贅沢なつくりでした。
海岸沿いに建っているだけあって、外界とは切り離されたような穏やかな時間が流れていました。この波止場からは連絡船も出たりするそうです。
















17時~18時で新館6階のラウンジでお酒とおつまみが出るので、軽く一杯飲んだり。同じフロアのインフィニティプールで楽しんだり。

そうこうしているうちに、夜。はやくもペナン最後の夜です。
今日は肉骨茶(バクテー)が食べたいなと思ってお店も調べていたのですが、この日の午後にSeven Teraccesにあるアンティークショップに行ったところ、ヴィンテージの景徳鎮を使ったディスペンサーをうっかり見つけてしまい、有り金をはたいて買ってしまうという出来事が・・・
クレジットカードで買おうと思ってたんだけど、お店の人(プラナカンの老婦人!)に「カードだと税金がかかる。現金にしなさい」と言われたので。
ちなみに本当は75リンギットだったのに、私が財布をあけて「現金は本当に65リンギットしか持っていない」と言ったら65リンギットにまけてもらったのでした。

手持ちの現金がなくなったため、夕食前に両替をと思っていたのですが、20時過ぎていたのでほとんどのお店が閉店! このままじゃレートの高いホテルで両替することになってしまう・・・と思っていたら、リトルインディアに一軒だけまだやっているお店が。それでもシャッター半分下ろしているような状態だったので、本当にギリギリでなんとか助かりました。

そんなわけでもう夜も遅いし、遠くの店まで行くのは不安もあるし、お金をあまり使いたくないということで、夕飯はホテルの近くにある「レッドガーデン」というホーカーズへ。チョン・ファッツィー・マンションのすぐ横にあって、ジョージタウンでは一番有名な屋台村です。

ここでバクテーにもありつくことができました。有名店に比べたら味は劣ると思いますが、とりあえず食べたいものが食べられて満足!
一番小さいサイズで10リンギットくらいだったと思います。野菜不足解消のために甘辛い野菜炒めも一緒に。

一人だったのが珍しかったのか、ビールの売り子のおじさんがちょこちょこ話しかけてくれました。売りつけよう的な感じじゃなくて、普通に親切な感じ。ペナンはあまり商売っ気がなくて、こういう人多くて、いい街だなと思います。
しかし私が初ペナンで、既婚者だと話すと、「結婚してるのに一人で初めての場所に旅行にきたの??」とすごく驚かれてしまった。
ペナンにはまだ、あんまりそういう女はいないのかもね・・・「なぜなら夫が旅行好きじゃなくて、でも私は旅行が好きだからだ」と説明?しておいたが、ニュアンスが伝わっただろうか。

ちなみにおじさんはインド系の顔立ちだけど、聞くとバングラディシュ出身。昨日のKebayaにもスリランカ出身のスタッフがいて、ペナンはあのへんのアジアの人たちが出稼ぎに来る場所でもあるんでしょうね。

2017年10月9日月曜日

2017ペナン一人旅 3日目ランチ&スーパー編

ペナン旅行もはや折り返しの日。
朝食はホテルで。1階のホールに長テーブルがどんと置いてあって、好きな席で食べることができます。
ホテルの朝食会場って小さいテーブルがたくさんあるパターンが主だけど、こじんまりしたホテルならではの長テーブルが新鮮でした。

料理は簡単なビュッフェ。ごはんもの、おかゆ、パン、フルーツ、ヨーグルトなどがありました。途中従業員の人に、インドのクレープみたいなの食べる?と聞かれたのですが、お腹いっぱいになりそうだったので断りました。お願いしていたら焼き立てをもってきてくれたのかも。

マレーシアの国民食であるナシレマッが紙に包まれておいてあってテンションあがりました。ナシレマッは、ごはん、辛みペースト、ゆでたまご、いりこが一緒になったもの。おにぎりの変化形みたいなものです。結構辛いけどおいしい。











チェックアウトは12時。主要な観光地のひとつである「ペナン・プラナカン・マンション」に行くことにします。昨日行ったチョン・ファッツィー・マンションと並ぶお屋敷で、中国系の富豪・チュンケンキーの住居として19世紀末に建てられたもの。現在は博物館になっていて、プラナカン様式の豪奢なお屋敷と、当時の暮らしぶりを見ることができます。
割とシックな印象だったブルーマンションに比べ、とにかく華やか。特に女性陣が使っていた部屋が、プリンセシーの極みで最高にときめいた! まさに中華系お姫様の寝台。
別のベッド。フューシャピンクのベッドカバーの上に飾られていた当時のレースドレス。なんて繊細!

ドレッサー! 所せましと置かれた香水やローションの瓶たち。ソープやバスキューブ、タルカムパウダーなどがセットになったバニティセットにもときめかざるを得ない。ケースの裏に「落穂拾い」のポストカードが貼ってあるの、最高じゃないですか?

1階の遊技室。奥がカードゲーム台、手前が麻雀台になっていました。
これは私の理想の遊戯室のひとつ。どこをどう撮っても絵になる、素敵な社交場でした!

ちなみに昨日のチョン・ファッツィー・マンションにも麻雀セットが置いてあったんですが、中華系の麻雀牌って日本のより一回りくらい大きいみたいですね。














別館もあります。こちらは広い炊事場のスペースの一角が薬のショウケースになっていて、これまたときめく。おそらく何人もの使用人がいただろうので、保健室的な役割を果たしていたのかも。
薬の棚がずらーっと並んでる景色も大好きです。








可愛いほうろう容器。年季は入っていますが、保存状態がよく、今でも全然使えそう。色や柄がレトロで可愛い。

この家は特別お金持ちだったのでしょうが、それを差し引いても、いろいろと発達してたんだな~と思わされました。









ホテルに戻ってチェックアウト。14時に次のホテルにチェックインなので、2時間ほど時間があるので、お昼を食べて、おみやげを買うことに。ペナンに来たからにはこれを食べなければいけません、アッサムラクサ!

ラクサというとココナッツ風味のカレー麺が一般的ですが、ペナンでは魚介系のスープにアッサムジャワ(タマリンド)が入っていて、さらにパイナップルも入っています。結構好みが別れる味だそうですが、私は大好きな味でした!


Joo Hooi Cafe(愉園茶室)は、ジョージタウンで一番アッサムラクサとして有名なお店。実際めちゃ混みでしたが、心を強くして知らない女子2人のテーブルの隅にさっと座って相席に。
あとはお店の人に声をかけて、飲み物と食べ物を頼めばOK。カレーミーや牡蠣入りオムレツもおいしそうだった~

このお店の外では、有名なチェンドル(かき氷)屋があって、それもめちゃくちゃ混んでるんですが、逆の隣にあるペストリーショップ、Ming Xiang Tai Pastry Penang Road (名香泰饼家)もおすすめです。名物のエッグタルトは、大ぶりなのに25リンギット。ふわっと軽めの食感でおいしかったです。ほかのお菓子もおいしいらしいので食べてみたかった。




ここから道を南下し、大型スーパーのGAMAへ。イトーヨーカドー的な感じで、いろんなものが売っています。
ここに来たのは、会社のお土産用にスナックやインスタントラーメンを買うのと、さらにもうひとつ、バターを買うのが目的。
なぜバター?と思われるかもしれませんが、事前にほかの人の旅行記を読んでいて得た情報によると、マレーシアは日本に比べて海外産のバターの関税が低いらしく、フランス産やベルギー産のバターが格安で買えるのです!

おそらく日本で買ったら1500円以上するバターを、300円くらいでGETすることができました。
日本まで無事に持って帰れるのかよ?というのが懸念点ではありましたが、すぐホテルの冷蔵庫に入れ、帰る直前に新聞紙でぐるぐる巻きにしたあと、持参した保冷バッグに入れてスーツケースへ。なんとか輸送することができました。

ちなみにこのスーパー、袋が有料?だったのか、普通にお会計しただけでは商品しかもらえませんでした。ので、たくさん買う人はエコバッグを持っていたほうがよさそうです。

そんなこんなで14時前。ホテルに戻って荷物をピックアップし、スーツケースをごろごろ転がしながら北へ徒歩10分ほど。目指すは海岸線に沿ってそびえたつペナン最高級ホテル、イースタンアンドオリエンタルホテルです!

2017年9月24日日曜日

2017ペナン一人旅 2日目ディナー編

今日、夕飯は20時に予約をしています。なのでそれまでまた街歩きしたり、ホテルで涼んだり。
気になった&気に入ったスポットをご紹介。

ラタン雑貨の専門店、SEANG HIN LEONG。
私はデカいラタンのチェアを、「エマニュエル夫人椅子」と呼んで家に置いているくらいラタン好きなので、ここは見逃せませんでした。
ジョージタウンにはいくつか同じような店があるそうなのですが、ここは日本人駐在員の奥さまや子供がカゴバッグをオーダーする有名店なのだとか。
実際、おしゃれな欧米人もいろいろと物色していました。
家具や鳥かごを買って帰りたいくらいだったけど、さすがに置くところないのでやめ・・・でも見てるだけでも楽しかったです。
凝ったつくりのうちわを購入しました。9リンギット。ちなみに同じものが、チョン・ファッツィー・マンションの土産物売り場だと12リンギットでした。
日曜休なので、土曜に行けてよかった!
SEANG HIN LEONGの近くにあった床屋さん、その名もSON&DAD。
白と緑の組み合わせ、 レトロで大好き!
大きいお店らしく、2軒分並んでました。
ちょっとわかりづらいけど、右上部分に空気孔があいていて、蝶みたいな形なのが可愛い。ジョージタウンではほかにも同じようなつくりのショップハウスが結構ありました。
ちなみにショップハウスとは、1階が店舗で2階が住居の、マレーシア式町家です。シンガポールにもありますね。
ジョージタウンは人種のるつぼ。インド人街であるリトル・インディアも栄えています。
Lebuh King通りにある、黄色と赤の看板のスーパーは、インド料理のスパイスはもちろん、食品、日用品、写真のようなアクセサリー、ヒンドゥー教用品など、品ぞろえが充実していて見ているだけでも楽しかった。
夫へのお土産に、カレースパイスを2種類購入しました。

ちなみにリトル・インディアは両替商もたくさんあります。翌日駆け込むことになるのですが、だいたい20時には閉まる模様。
 観光客向けのおしゃれなお店が並ぶ、ショップハウス通り(アルメニアンストリート)の入口近くにある雑貨屋さん、Bon Ton The Shop。
女性向けの雑貨やファブリック、ステーショナリーが揃っていました。でも個人的にいちばん心惹かれたのは、この箪笥・・・シノワズリ最高!
確か7万リンギットだったかな? このお店はもともとちょっと高めなんですが、日本円で21万と思うと、それでもそこまでは高くないなと思ってしまった。送料どのくらいかかるんだろう?
いつか将来、家にシノワで退廃的な麻雀ルームをつくるのが夢なのですが、その部屋にぜひ置きたい箪笥でした。
黄色のポストと赤のポストが並んでいて可愛かった! 日本のポストよりサイズは小さめ。














さて、そうこうしている間に夜。ディナーへと参りましょう。
この日予約していたのは、Kebayaというレストラン。現代風のニョニャ料理を出してくれる人気店です。ニョニャは、マレーシアで生まれた華人のこと。なのでニョニャ料理は、マレーシアの食材を使った中国家庭料理、というのが大きな定義です。

KebayaはSeven Terracesという、古い建物をリノベーションした高級ブティックホテルの中にあるのですが、このホテルは私が泊まっているJawi Peranakan Mansionの系列なんです。
ほかにも2軒ホテルがあって、どれも軒並みおしゃれ(外国人受けするという言い方もできるかな)。なので勝手に「ペナンの星野リゾート」と呼んでいました。
私は宿泊のやり取りのメールで、ここの予約もお願いしたのですが、基本は公式サイトに予約フォームがあります。ちなみに予約したら事前にPDFでメニューを送ってくれた! 親切。


今回Google MapのMy Map機能で、目星をつけたお店やスポットを保存しておいたので、Wi-Fiさえあればガイドブックいらずでした。
 
夜のショップハウス。幻想的でとてもすてき。
少し薄暗いですが、カフェやホテルが点在しているので、治安が悪い印象はありません。






Kebayaは前菜・野菜料理・メイン料理・デザートのコースのみで、ひとり120リンギット。それぞれの項目に5~6品メニューがあって、自由に選んで組み合わせる形です。
私が食べたのはこちら。
左上が前菜の豚のマントウ。右上が野菜料理の、インゲン、ヤングコーン、ナッツを炒めたサンバルゴレン。左下がメインのグリルドスナッパー(鯛の一種)。右下がデザートのパンダンクレームブリュレ。
もう全部おいしかった!!! 大満足の食事でした。
とくにいちばんおいしかったのが、サンバルゴレン。ただの野菜炒めなのに、香ばしくて。
メインが出る際はごはんも一緒に出してもらえます。デザートに辿り着くころにはお腹いっぱい。
ドリンクは、白とロゼのグラスワインを1杯ずつ。とはいえたっぷり注いでくれるし、ロゼのほうは味をきいたら試飲用に結構な量をくれたので、実質2杯分くらい飲めました。

トイレへは、ホテルの中庭を通って。さすがのおしゃれさ!

店内はピアノの生演奏があったり、インテリアも素敵。また店員さんの英語もスマートで、さすがTripAdvisor1位・・・って感じでした。
ランチはやっておらず、ディナーのみ。18時と20時の2回まわしです。

食べ終わったころには22時前。さすがに遅い&ホテルがちょっと遠いので、UBERを利用して帰りましたが、このへんのホテルに泊まっていたら、近くのバーでもう1杯やりたいななんて思った夜でした。



2017年9月10日日曜日

2017ペナン一人旅 2日目ホテル&ブルーマンション編



ホテル Jawi Peranakan Mansionに戻って、いよいよチェックイン。

アサインされたのは、1階の2号室です。
まずこの扉に胸が高まります。

















期待以上の可愛さ!!!
広さは約40平米。入って目の前にソファースペース(デイベッドみたいになっていて、昼寝くらいなら十分寝られそう)と書き物デスク。右手についたてがあり、クイーンサイズベッド。さらにその奥にトイレとお風呂(シャワーのみ)と洗面台、鏡という構成でした。
3枚目の写真の左手にあるキャビネットの中にはセーフティボックスと冷蔵庫が。またペットボトルとは別に、瓶入りのお水とグラスも置いてあって、ホスピタリティ抜群。コンセントもいろんな位置にありました。

朝食のホールからすぐの部屋なので、ちょっとうるさいかも?と思ったのですが、この部屋には、ホテル内で唯一の特権が。

 
じつはドアを開けると、そのまま中庭のプールにつながっているのです!
プールは日中ずっと水が放出されているので、ちょっと滝のような海のような音が、窓越しに聞こえてきて、それもまたよかった。

小さいホテルだから、ほかの部屋からだってプールにすぐ行けるんだけど、こういう特権はやっぱり嬉しい。
ちなみに窓にはすべて木のブラインドがかかっていて、開けっ放しにすることはできないので、自然光は入りにくかったです。

部屋の外も見てみましょう。2階にあがると、こんな休憩スペースが。

はあ、こういうスペースめっちゃ好き~~
右手奥にポットや紅茶が置いてあって、自由に飲むことができます。ちなみに1階にもこういうスペースがありました。

床のタイルひとつとっても可愛かった。
2階は奥が客室になっています。たぶんメゾネットタイプの広い客室が2階だったのかな?

日中はあんまりホテルでゆっくりできなかったけど、こんな場所でお茶したり読書したりするの、最高だなーと思いました。








興奮して写真を撮りまくっていたら、あっという間に15時20分。
ヤバい! この日はペナンの観光名所として有名な、チョン・ファッツィー・マンション、通称ブルーマンションの観光ツアーに行こうと思っていたのです。ツアーは、11時、14時、15時半の1日3回。というわけで今すぐ行かないと間に合いません。
「東洋のロックフェラー」ともいわれたペナンの大富豪、チョン・ファッ・ツィーによって1880年代に建てられた、青い壁の邸宅。
チョンさんは中国人で、建物全体が風水の決まりにのっとって建てられたそうです。今はホテル、レストランとしても営業しています。
宿泊についての情報は、ナツちゃんの旅行記に詳しいのでぜひこちらをチェック!

霧雨のなか、小走りで向かったら、守衛のおじさんが「ツアー客? あなたが最後だよ~」といって笑顔で迎えてくれました。3分くらい過ぎてて、すでにツアーは始まっていたけど、入れてもらえて助かった!
ツアーは20人くらいいたかな。名物おばさんが英語でずっと説明してくれるのですが、途中からということもあって、私はぼーっとしてて正直あまり理解できなかった・・・。





 
風水の中心となるのが中庭。2階のテラスから中庭をのぞいたところです。

全体的に、豪華なんだけどシックさがあって、とてもとても素敵でした。マカオの世界遺産・鄭家屋敷を連想したりもした。
中華的なんだけど、パティオ(中庭)やタイルの感じはマレー感もあり、理想的。
宿泊者しか入れないエリアもあって、そっちの方が青い壁が印象的でした。中庭を挟んで両方に棟があるんだけど、青の色が微妙に違うんですよね。

写真は、壁にかかっていたコラージュアート。当時からあったのか、最近つくられたのかわからないけど、めちゃガーリー!と思ってつい写真におさめてしまいました。中華的なガーリーさ、可愛い・・・


2017年9月9日土曜日

2017ペナン一人旅 1日目と2日目前半

出発日は金曜。23時45分羽田発ということで、仕事を済ませていったん帰宅し、シャワーを浴びてから空港に向かいました。
AirAsiaのウェブチェックインは事前に済ませて、予約表も印刷しておきます。
深夜便なので、寝るだけ!と思って、機内食の購入はなし。
食べ物の持ち込みは禁止ですが、ペットボトルの水をバッグに入れておきました。周りの人も結構そうしてたし、見回られるようなこともないので、そんなに厳しいルールではないようです。
シートはそれほど狭くなく一般的でしたが、リクライニングをし損ねて、熟睡するのはなかなか大変でした。どうしても2時間おきくらいに目が覚めちゃう。
もし確実に寝たい!という人は、プレミアムフラットヘッドとかホットシートをオプション購入してもいいのかも。そうすると結局値段あがっちゃいますが・・・

ペナンへの直行便はないので、クアラルンプールで乗り換えます。
KLには朝の6時頃に着くので、ペナン行きのフライトは8時台にしようと思ってたんだけど、予約時にAirAsiaのサイトで行ったり来たりしているうちに、間違えて11時25分の便になってしまった。
3時間のロスもったいない~!と後悔したけど、当日はTransferに進めばいいところを、うっかりいったん出国して荷物検査を受け直したりしたので、時間に余裕があったのは結局よかったかも。
KLIA2は広くてお店もたくさんあるので、どこかでゆっくり朝食を食べたかったのだけど、国内線(J)のゲート近くは小さなカフェスペースみたいなのしかなかったので、これも少し反省点でした。スタバはあった。
適当なカフェでラテを頼み、Kindleで読書したり、原稿を書いたりしてゆっくり過ごしました。

KL-ペナンのフライトは約1時間。機内食を事前購入してみました。
「ブカラ・チキンブリヤニコンボ」という名前の、チキンのビリヤニ。右にあるのは甘い福神漬みたいなの。事前予約だと、お水もつきます。食べ応えもあってなかなか美味しかった。
路線によって値段が変わるみたいで、確か300円くらいだったと思います。

ちなみに座席は3つ並んだ窓側の席にしていたのですが、座ろうとすると、マレー人の小さな男の子が。
本当は私の隣の席だったんだけど、窓側が気に入ったらしく、お母さんが移動させようとしても「やだ!」と。
私が「じゃあこっちでいいですよ~」と、通路側の席と交換してあげたら、お母さんにThank youと言われたので、マレーシア語で「どういたしまして」を意味する「Sama-sama!」と答えてみた。
伝わったようで、「あなたはマレーシア語がとても上手だわ」的なことを英語で言われて嬉しかったです。これこれ、こういうのが旅の醍醐味だよ!と思った。
まあでもお母さんの英語のほうが、私の100倍流暢だった。

ペナンに着いたのは12時半ごろ。南国のイメージが強かったけど、意外にも雨で、気温も28度くらい。東京より涼しい!
空港エントランスを出たところで、さっそくUBERを起動。
GPSオンの状態で、行き先(ホテル名)を記入すると、近くにいる車が手配されます。運転手の顔写真、名前(赤い線で消したところ)、その人の評価、車種、ナンバー(青い線で消したところ)が表示されます。
あと何分くらいで着くかも一目でわかって便利! 値段も事前にわかります。
私は3番出口で待っていたんだけど、レーンがひとつ違っていたようですぐには会えなかったんだけど、メール機能でやり取りして、「6番に来て」と指示されて、無事乗ることができました。
ペナンでは同じ配車アプリのGRABも発達しているそうなのですが、旅行中UBERで困ることはありませんでした。

辿り着いた今宵のお宿、Jawi Peranakan Mansion

ペナン旅行を決める直前に、ネットしてたらふと見つけたんですが、かつて華人会館として使われていた建物をリノベーションしたという新しいブティックホテルで、もうめちゃくちゃ私好みだったんですわ。
ジョージタウンの中心地から少しだけ離れるけど、それでも歩いて10分くらい。
朝食込で1泊1万円くらいでした。

緑豊かなホテルで、エントランスには小さな噴水が。


フロント(左)とロビー(右)。
この色合いといい家具のチョイスといい、テンションあがらずにはいられません。実際、いたるところまでセンスのいいおしゃれホテルでした。

チェックインは2時。着いたのが1時過ぎだったので、いったん荷物を預けて市街地に繰り出します。
適当にぶらぶらしていたら、目星をつけていたカヤトーストのお店・多春茶座(Toh Soon Cafe)が。
日曜休なので、行くなら土曜日だと思っていたのでちょうどよかった!

 カヤトーストのカヤとは、ココナッツミルクと卵を煮詰めて作ったジャムのこと。シンガポールでもよく食べられますが、マレーシアでも定番の人気。このお店は、炭火でパンを焼くのが特徴で、ローカルでも人気だそう。実際、行ったのが2時前という半端な時間だったからか、旅行客より地元客が目立ちました。

カヤトーストのおともはテ・タレ。マレーシア式、練乳の入った甘い紅茶です。ほかにもメニューがあったかもしれないのですが、予習していった言葉をそのまま言ってオーダーしてみました。雨が降っていて少し肌寒かったということもあり、甘いトーストと紅茶の組み合わせ、とても美味しかったです。
ランチにしては軽すぎますが、機内食を食べていたので、これで夜までもちました。


このあと、1801年に建立されたカピタンクリン・モスクまで歩き、さらに気になっていたラタン雑貨のお店、隆興祥(Seang Hin Leong)へ。なんでも日本人駐在員の家族が、こぞってカゴバッグなどを買うお店だとか。
ラタンのインテリアが大好きなので、買い占めたいくらい可愛かったー!
イスだってめちゃくちゃ安くて、日本円にして1500円くらいでいろいろあった。買っても日本への輸送費が何倍もしそう。
こちらも日曜休なので、土曜のうちに行けてよかったです。

ここまで、ホテルからまっすぐ東に行って、南方向に降りてきた感じ。ここからぐるっと半円を描くようにホテルに戻りました。ジョージタウンの中心地はそんなに広くないので、1時間あれば、ぐるっと回れるかなーという感じでした。

2017ペナン一人旅 プロローグ

8月、夏休みとしてマレーシア・ペナンにいってきました。2泊4日の一人旅。
2年ぶりの海外、そして一人旅は5年ぶりということで、めちゃくちゃ期待&準備していきました。
結果、最高に楽しい旅だった~やっぱり東南アジアの歴史ある街は最高。
今回、いろんなことに初めてチャレンジした旅でもありました。

●往復にLCC(Air Asia)を利用
安かった&弾丸で行くのにちょうどいい時間帯だったので、初めてのAirAsiaを選択。
行きは羽田23:45発、帰りは羽田22:40着。
持ち込み荷物が厳しいAirAsia。手荷物ひとつ&7kg以下のキャリーケースが基本で、オーバーすると追加料金がかかります。
なので、行きはこの容量内におさめ、帰りはお土産で荷物が増えるだろうと思ったので、20kgまでOKな追加オプションを購入しました。実際、行きはキャリーケース6.5kg、帰りは8.5kgだったので、このチョイスで正解。
また「機内がめちゃ寒い」ことでも有名なAirAsiaなので、アイマスク&ネックピロー&ブランケットのセットも事前購入。席に着くとCAさんが持ってきてくれます。
いろいろオプションをつけて、最終的にチケットは5万2000円くらいでした。

●ガイドブックを持っていかない&海外用Wi-Fiをレンタル
今回ペナンの中でも中心地のジョージタウンのみの滞在だったので、ガイドブックは基本的に持っていかないことにしました。
基本的に、というのは、英語のガイドブックLONELY PLANETで、ペナンの項だけをPDFで購入、それを印刷していったから。
LONELY PLANETのマレーシア編はクアラルンプール、マラッカ、ペナンで1冊なのですが、電子版だと好きなチャプターだけPDFで購入することができるんですよね。ペナンだけだと4.95ドル。これはとても便利でした!
マレーシアのガイドブックはこちら。
ちなみにこれは、一人旅マスターの元SPUR編集長が書いた本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』で得た知識です。

Wi-Fiは、いろいろ比較した結果、「フォートラベルGLOBAL WiFi」がいちばん安かったです。4日で1700円くらい。変換プラグ2個セットもつけました。
大容量パックではなく250MBのプランで十分でした。
ただ1日目は飛行機に乗るだけ(それも23時45分に!)なので、ちょっともったいなかったな~。しかもKLでスイッチ入れてみたら、なんと充電切れという悪夢。乾電池式のモバイルルーターを持っていたので事なきを得ましたが、あれはクレームつけてもいい案件だった(帰国したらつけようと思ってたんですが、諸事情により断念した経緯が。詳細は後述)。

ちなみにマレーシアのWi-Fi事情ですが、空港はフリーWi-Fiがばっちり飛んでいるし、ホテルもOKでした(やや弱かったけど)。

●両替は現地で
今まで、出国前に空港で現地通貨を両替していたのですが、前述の『ひとりっぷ』で「手数料が高くてムダ!」と書いてあるのを見て、今回は現地のみで両替することに。
実際、クアラルンプールのLCC専用空港であるKLIA2は新しくて巨大で、両替所がたくさんありました。まずは1万5000円を両替。
結局、2日目の夜に追加で3000円を両替して終了。つまり滞在中は1万8000円しか使いませんでした。
レートは空港も市内もそんなに変わりませんでした。

●配車アプリ UBERを使う
これが一番チャレンジングでした。タクシー業者ではなく、UBERに登録している一般人の車、いわゆる白タクのマッチングサービス。
そもそもタクシー代の安いマレーシアですが、さらに半額くらいになるという話を聞き、しかもクレジットカード決済だから現金いらず、行き先もこちらで記入してから車を呼び出す仕組みなので、車内でやり取りする必要がないというメリットに惹かれました。
もちろん上手くできるか?安全性は大丈夫か?という不安もありましたが、結果的には何の苦も無く使いこなせました!
たとえば空港からホテルへは、タクシーだと約40分で通常45リンギットくらいらしいのですが、UBERでは20リンギット! 1リンギット25円なので、500円・・・めちゃ安でした。

行きの荷物はこんな感じ。
キャリーケースの片側に、とりあえず全部おさめています。ポケットにビニール袋とかフェイスマスクとか入れてる。
手荷物用バッグは、ロンシャンのナイロンバッグ「ル プリアージュ」のグレー。
iPadやキーボード、モバイルルーターなど結構持ち歩くものが多かったので、大容量かつ、丈夫で、口が閉じられるような旅行バッグ・・・持ってませんでした。
でもあんまりクローゼットにものを増やしたくない&せっかくLCC旅行なのにここで金かけたくないと思っていろいろ探した結果、安定のロンシャンに。ネット通販で1万円くらい。
今までロンシャンのこのバッグを使っている人たちを見て、「みんな持ちすぎでしょ」って思ってたのに、自分も重宝することになるとは。すみませんでした。
何がいいって、折りたためるところ。使わないときはコンパクトになるのが嬉しい。

手荷物の中身はこんな感じ。
左上から時計回りに、ストール、iPad&キーボード、パスポートや予約表、ミニノートなどを入れたB5ファイル、スリッパ&着圧ソックス、ウェットティッシュ、歯ブラシや保湿バーム、マスクなどを入れたポーチ、モバイルルーターや充電器を入れたポーチ、機内持ち込み用にジップロックに入れた化粧品類、サングラス。
これに財布、ティッシュ、ハンカチ、文庫本、空港で借りた海外用Wi-Fiを入れて完全版です。
結構重かった・・・3~4kgあった気がする。特に化粧品類が、シャンプーやトリートメントもあったので重かった。結果的にホテルにアメニティ完備されていたので、これはいらなかったかも。

こんな感じで準備完了。次からは時系列に書いていきます。