2017年10月15日日曜日

2017ペナン一人旅 3日目夜&4日目帰国編

ペナン旅行記、今回で最終回です。


レッドガーデンで夕飯を食べてホテルに戻ります。旧館から新館へつながる庭の道を歩くと、左にレストランのざわめき、右に海岸の波の音が聞こえて、なんとも幸福な気持ち。

















なんだか少し映画『華麗なるギャツビー』も思い出した。


部屋に戻って戦利品をベッドの上に並べてパチリ。中央がラタンのうちわ。
左下のふたつは、「正和」という中華系の食材店でGETしたローズマリーと花椒。ここ、お茶や漢方なども揃っていて小奇麗なので、お土産買うのにおすすめです。
うちわの隣にあるのが、件の有り金つぎこんだディスペンサー。その右にある「MURUKU KAN」はマレーシアの有名なお菓子。ベビースターラーメンぽい味で、結構おいしかったです。
下にある封筒が、リトルインディアで買った封筒。本来はお祈りに使うものだと思うんですが(1ルピーがついてる)普通に封筒として可愛いなあと。こないだ妹の結婚式ではこれにご祝儀入れました。

お風呂に入って荷造りもして、最後にちょっとバルコニーにでも出るかと思ったら、風が気持ち良くて、波の音がやさしくて、異常に居心地がよくてついつい長居してしまった。ウェルカムフルーツのブドウとキウイもいただきました。
夜なのでもちろん景色は見えないんですけど、視覚だけじゃなくて、こんなに楽しめるんだなあと。冷えた白ワインなんかもあれば最高だっただろうな。
ジョージタウンから少し離れたところにリゾートホテルが立ち並ぶエリアがあるのですが、私はイースタン&オリエンタルホテルで十分リゾート気分を味わえました。

連日の疲れもあったのか、驚くほどぐっすり眠り、7時ごろに起床。11時20分発の飛行機なので、8時半にはホテルを出る予定です。
朝食は1階のサーキーズ・コーナーで。 ブフェ形式で、マレーシア料理、西洋料理、中華などいろいろ食べられます。その場で麺や具を選んで作ってもらうヌードルコーナーが良かった。

風が気持ちいいテラス席で。ちょっと目を離すとカラスがやってくるので要注意なのですが(席を離れようとしたら、親切な日本人カップルが代わりに見ていてくれた)、食べながら日の出が見えて感激。やっぱりもう1泊くらいしたかった~~



空港へもまたUBERで。新館の入口にはUBERを呼ぶことができないので注意です。チェックアウトしたあと、旧館の玄関に行ってUBERを待ちました。帰りの車は女性の運転手で、清潔だったしとても感じがよくて良かった。この旅行中UBERには本当にお世話になりました。

空港カウンターでチェックインしたあとも時間があったので、念願のOld Town White Coffeeで一服。
ホワイトコーヒーとは、マーガリンと砂糖が入っているマレーシア独特のコーヒーです。甘いけど落ち着きます。

クアラルンプールへ飛んだあとは最後に残ったリンギットでハッカ油(前にマカオで買ったのが使い終わりそうなので欲しかった)を買えて満足。KLIA2の国際線フロアはレストランや免税店も充実していました。

乗換もスムーズにいき、あとは羽田に着くだけ。AirAsiaは悪くなかったなーと思っていたのですが、滑走路が混んでいるとのことで、搭乗後に1時間遅延。
この程度の遅延はよくあることなので、それ自体はよかったのですが、羽田に着いたら23時半。速攻で荷物をピックアップすれば終電のモノレールに乗れるかな~と思っていたら、ベルトコンベアに私のスーツケースがいつまでも出てこない!というか、よく似たスーツケースが最後まで回り続けている・・・

なんと別の客が、私のスーツケースを間違えて持って行ったようなのです! 慌ててアナウンスをかけてもらって、なんとかリムジンバス乗り場にいたところを呼び戻し、交換することができたのですが、12時半を回っていて、当然モノレールは乗れず。客同士のトラブルなのでAirAsiaでの保障などもなく、旅行保険でもロストバゲージなら手当が出たりしますが、こういうケースは特に想定されてないようで、結局バス&タクシーで帰る羽目になってしまいました。このせいでレンタルWi-Fiの充電が切れていたことに関してクレームつける暇もなく、帰宅したら2時前。なかなか疲れました。夫が起きて待っててくれて救われた。

とはいえ、最後のドタバタ以外は、とっても楽しい旅でした。ごはんもおいしいし治安もいいし、ペナンもっと人気が出てもいい場所だと思う。マレーシアのほかのエリアにも行ってみたくなりました。次はいつ海外に行けるかな~

2017ペナン一人旅 3日目ホテル&ディナー編

ここ数年、ずっと泊まってみたいと狙っていたイースタン&オリエンタルホテル。
シンガポールのラッフルズホテルを作ったサーキーズ兄弟による、白亜のコロニアルホテルです。サーキーズ兄弟の手がけた有名なコロニアルホテルはもうひとつ、ミャンマーに「ザ・シュトランド・ヤンゴン」というホテルがあるのですが、ミャンマーはなかなか行く機会がなさそうなので、まずはペナンに!と思っていました。

 旧館と新館があって、私は新館を利用。お部屋は10階でした。 新館のフロントには日本人スタッフもいて、とても利用しやすかったです。

エクスペディアで予約して1泊1万8000円くらい。このクラスのホテルとしてはかなりお手頃価格だと思います。ちなみに今回の旅行で初めて知ったのですが、マスターカードだと9%オフのクーポンコードが利用できます。


バルコニーから見えるのはマラッカ海峡。窓を開けておくと波の音が聞こえて、まさに自然のサウンドトラックという感じ。すごくいい匂いがするので何かと思ったら、デスクに置かれたキャンドルの香りでした。私がチェックインしてから部屋に着くまでに点火されたということで、なるほどこういうサービスが5つ星ホテルなのだなあと。
さらに山盛りのウェルカムフルーツもすぐに持ってきてくれました。

55平米という情報より少し狭いような印象を受けたけど、たぶんバスルームがゆったりめに作られているからかな。ご覧のとおり、チェック柄の床、薄いグリーンの壁、猫脚バスタブ。クラシック好きの心を打ちぬいてくれます。
お湯はあんまり温かくならなかったけど、雰囲気だけで100点。シャワーブースは別にあります。
シンクも2台あって、使い勝手もいいです。







荷物を置いてすぐ、ホテル内のカフェ「1885」へ。本格的なイングリッシュアフタヌーンティーが2000円くらいで食べられるので、これまたお得。
銀と金の中間みたいな風合いの食器が素敵でした。右手奥は同じシリーズの一輪挿し。東南アジアでは紫の蘭をよく見ますが、シックで大好きです。

ただ、ここでトラブルが。エクスペディアでホテルを予約したあと、メールのやり取りでこのアフタヌーンティーも予約したのですが、席に案内されるときに「バウチャーは持ってる?」と・・・
予約だけなのに印刷した紙なんている?と思って、予約したときのメールの画面などを見せるも、「これではない」と。Wi-Fiが微弱なせいで何度も画面を出すのも時間がかかったりして、結局スタッフにiPhoneを預けて、彼女が探している予約画面を勝手に見てもらうことにしたのですが、やっぱり「ない!」と。
その後さらに偉い人もでてきて話したところ、どうやら向こうは私が予約時に支払い済みだと思っていて、その支払い証明=バウチャーということだったよう。私が「まだ支払ってない」と説明したら、やっと理解したようで事なきを得ました。おかげで心から落ち着いて食べられなかったのは残念。

気を取り直してホテル内を散策。こちらは旧館です。
磨かれた大理石の床の綺麗なこと。光もたくさん入ってきて、とても雰囲気がよかったです。

うろうろしてたらドアの開いた状態の巨大なスイートルームがあって、思わず入ってみたら手前のロビーみたいな部屋だけで私の家くらいの広さがあってビビった。 どこの金持ちがああいう部屋に泊まるんだろうか。泊まりてぇ~!

こちらも別のスイートルーム。この部屋に行くためだけの階段があって、なんとも贅沢なつくりでした。
海岸沿いに建っているだけあって、外界とは切り離されたような穏やかな時間が流れていました。この波止場からは連絡船も出たりするそうです。
















17時~18時で新館6階のラウンジでお酒とおつまみが出るので、軽く一杯飲んだり。同じフロアのインフィニティプールで楽しんだり。

そうこうしているうちに、夜。はやくもペナン最後の夜です。
今日は肉骨茶(バクテー)が食べたいなと思ってお店も調べていたのですが、この日の午後にSeven Teraccesにあるアンティークショップに行ったところ、ヴィンテージの景徳鎮を使ったディスペンサーをうっかり見つけてしまい、有り金をはたいて買ってしまうという出来事が・・・
クレジットカードで買おうと思ってたんだけど、お店の人(プラナカンの老婦人!)に「カードだと税金がかかる。現金にしなさい」と言われたので。
ちなみに本当は75リンギットだったのに、私が財布をあけて「現金は本当に65リンギットしか持っていない」と言ったら65リンギットにまけてもらったのでした。

手持ちの現金がなくなったため、夕食前に両替をと思っていたのですが、20時過ぎていたのでほとんどのお店が閉店! このままじゃレートの高いホテルで両替することになってしまう・・・と思っていたら、リトルインディアに一軒だけまだやっているお店が。それでもシャッター半分下ろしているような状態だったので、本当にギリギリでなんとか助かりました。

そんなわけでもう夜も遅いし、遠くの店まで行くのは不安もあるし、お金をあまり使いたくないということで、夕飯はホテルの近くにある「レッドガーデン」というホーカーズへ。チョン・ファッツィー・マンションのすぐ横にあって、ジョージタウンでは一番有名な屋台村です。

ここでバクテーにもありつくことができました。有名店に比べたら味は劣ると思いますが、とりあえず食べたいものが食べられて満足!
一番小さいサイズで10リンギットくらいだったと思います。野菜不足解消のために甘辛い野菜炒めも一緒に。

一人だったのが珍しかったのか、ビールの売り子のおじさんがちょこちょこ話しかけてくれました。売りつけよう的な感じじゃなくて、普通に親切な感じ。ペナンはあまり商売っ気がなくて、こういう人多くて、いい街だなと思います。
しかし私が初ペナンで、既婚者だと話すと、「結婚してるのに一人で初めての場所に旅行にきたの??」とすごく驚かれてしまった。
ペナンにはまだ、あんまりそういう女はいないのかもね・・・「なぜなら夫が旅行好きじゃなくて、でも私は旅行が好きだからだ」と説明?しておいたが、ニュアンスが伝わっただろうか。

ちなみにおじさんはインド系の顔立ちだけど、聞くとバングラディシュ出身。昨日のKebayaにもスリランカ出身のスタッフがいて、ペナンはあのへんのアジアの人たちが出稼ぎに来る場所でもあるんでしょうね。

2017年10月9日月曜日

2017ペナン一人旅 3日目ランチ&スーパー編

ペナン旅行もはや折り返しの日。
朝食はホテルで。1階のホールに長テーブルがどんと置いてあって、好きな席で食べることができます。
ホテルの朝食会場って小さいテーブルがたくさんあるパターンが主だけど、こじんまりしたホテルならではの長テーブルが新鮮でした。

料理は簡単なビュッフェ。ごはんもの、おかゆ、パン、フルーツ、ヨーグルトなどがありました。途中従業員の人に、インドのクレープみたいなの食べる?と聞かれたのですが、お腹いっぱいになりそうだったので断りました。お願いしていたら焼き立てをもってきてくれたのかも。

マレーシアの国民食であるナシレマッが紙に包まれておいてあってテンションあがりました。ナシレマッは、ごはん、辛みペースト、ゆでたまご、いりこが一緒になったもの。おにぎりの変化形みたいなものです。結構辛いけどおいしい。











チェックアウトは12時。主要な観光地のひとつである「ペナン・プラナカン・マンション」に行くことにします。昨日行ったチョン・ファッツィー・マンションと並ぶお屋敷で、中国系の富豪・チュンケンキーの住居として19世紀末に建てられたもの。現在は博物館になっていて、プラナカン様式の豪奢なお屋敷と、当時の暮らしぶりを見ることができます。
割とシックな印象だったブルーマンションに比べ、とにかく華やか。特に女性陣が使っていた部屋が、プリンセシーの極みで最高にときめいた! まさに中華系お姫様の寝台。
別のベッド。フューシャピンクのベッドカバーの上に飾られていた当時のレースドレス。なんて繊細!

ドレッサー! 所せましと置かれた香水やローションの瓶たち。ソープやバスキューブ、タルカムパウダーなどがセットになったバニティセットにもときめかざるを得ない。ケースの裏に「落穂拾い」のポストカードが貼ってあるの、最高じゃないですか?

1階の遊技室。奥がカードゲーム台、手前が麻雀台になっていました。
これは私の理想の遊戯室のひとつ。どこをどう撮っても絵になる、素敵な社交場でした!

ちなみに昨日のチョン・ファッツィー・マンションにも麻雀セットが置いてあったんですが、中華系の麻雀牌って日本のより一回りくらい大きいみたいですね。














別館もあります。こちらは広い炊事場のスペースの一角が薬のショウケースになっていて、これまたときめく。おそらく何人もの使用人がいただろうので、保健室的な役割を果たしていたのかも。
薬の棚がずらーっと並んでる景色も大好きです。








可愛いほうろう容器。年季は入っていますが、保存状態がよく、今でも全然使えそう。色や柄がレトロで可愛い。

この家は特別お金持ちだったのでしょうが、それを差し引いても、いろいろと発達してたんだな~と思わされました。









ホテルに戻ってチェックアウト。14時に次のホテルにチェックインなので、2時間ほど時間があるので、お昼を食べて、おみやげを買うことに。ペナンに来たからにはこれを食べなければいけません、アッサムラクサ!

ラクサというとココナッツ風味のカレー麺が一般的ですが、ペナンでは魚介系のスープにアッサムジャワ(タマリンド)が入っていて、さらにパイナップルも入っています。結構好みが別れる味だそうですが、私は大好きな味でした!


Joo Hooi Cafe(愉園茶室)は、ジョージタウンで一番アッサムラクサとして有名なお店。実際めちゃ混みでしたが、心を強くして知らない女子2人のテーブルの隅にさっと座って相席に。
あとはお店の人に声をかけて、飲み物と食べ物を頼めばOK。カレーミーや牡蠣入りオムレツもおいしそうだった~

このお店の外では、有名なチェンドル(かき氷)屋があって、それもめちゃくちゃ混んでるんですが、逆の隣にあるペストリーショップ、Ming Xiang Tai Pastry Penang Road (名香泰饼家)もおすすめです。名物のエッグタルトは、大ぶりなのに25リンギット。ふわっと軽めの食感でおいしかったです。ほかのお菓子もおいしいらしいので食べてみたかった。




ここから道を南下し、大型スーパーのGAMAへ。イトーヨーカドー的な感じで、いろんなものが売っています。
ここに来たのは、会社のお土産用にスナックやインスタントラーメンを買うのと、さらにもうひとつ、バターを買うのが目的。
なぜバター?と思われるかもしれませんが、事前にほかの人の旅行記を読んでいて得た情報によると、マレーシアは日本に比べて海外産のバターの関税が低いらしく、フランス産やベルギー産のバターが格安で買えるのです!

おそらく日本で買ったら1500円以上するバターを、300円くらいでGETすることができました。
日本まで無事に持って帰れるのかよ?というのが懸念点ではありましたが、すぐホテルの冷蔵庫に入れ、帰る直前に新聞紙でぐるぐる巻きにしたあと、持参した保冷バッグに入れてスーツケースへ。なんとか輸送することができました。

ちなみにこのスーパー、袋が有料?だったのか、普通にお会計しただけでは商品しかもらえませんでした。ので、たくさん買う人はエコバッグを持っていたほうがよさそうです。

そんなこんなで14時前。ホテルに戻って荷物をピックアップし、スーツケースをごろごろ転がしながら北へ徒歩10分ほど。目指すは海岸線に沿ってそびえたつペナン最高級ホテル、イースタンアンドオリエンタルホテルです!