2021年1月23日土曜日

2019年地中海クルーズ(4)4日目:終日航海

クルーズには「終日航海」という日があります。これは寄港地に寄らず、ずっと洋上を航行している日のこと。つまり乗客はみんな1日中船の上で過ごすことになります。

ネットもつながらない、観光もできない……と聞くと、いったい何するの?という感じですが、これがイベント盛りだくさんで、全然飽きないようになっているのです。夫も「11日間のうち、この日がいちばん楽しかった」と話すほど!

朝、起きてビュッフェで軽く食事をしたあと、日本から持参したタッパーを取り出した我々。ハムやチーズを詰めて持ち帰って……

部屋のバルコニーで朝から酒盛り!

これがもう最高の気分なんです。お天気がよくて、波の音だけが聞こえて、携帯スピーカー(オレンジのやつ)で好きな曲をかけて、誰の目も気にせずchill out。ちなみにタッパーがなくても、皿のまま持ち帰っている人もたくさんいましたよ。

ワインは、ローマのスーパーで買って持ち込んだもの。ROTARIはスパークリングワインで、なんとなく買ったのだけど、おいしいと評判のお酒でした。日本で買うと1700円くらい、現地だと1200円くらいだったかな。

この日は終日航海なのでネットが使えないと思っていたけど、午前中はなんとシチリアの真横を通っていたので、その間はつながりました!

シチリアはずっと行きたかった土地で、今回のツアーの寄港地に入ってなくて残念だったけど、まさかこんなふうに眺められるなんて、感激でした。

クルーズ客船の部屋は、安い順に窓なし、窓あり、バルコニー付き、ジュニアスイート、スイート……などとなっていることが多いですが、少し高くてもバルコニー付きが絶対におすすめ。第2のリビング的な感じで、読書したり、水着で日光浴したり、お酒を飲んだり、お気に入りのスペースとなりました。


腹ごなしにジムにも行きました。終日航海日だけあり、盛況。

海を見ながらのランニングマシン、なかなか乙です。ウェイト系のマシンや、筋トレできるスタジオもそろっていました。添乗員さん(60代後半のはず!)が運動しているのを発見し、体力勝負の仕事だな~、えらいな~と感心。

船内でのイベントは本当にたくさん。当日のプリンセスパターのイベント欄はこんな感じ。

親に誘われてビンゴ大会に行きました。全然当たらなかったけど、あーだこーだ言いながら数字を探して塗りつぶして盛り上がりました。ビンゴ用紙は、1回分×5が縦に並んでいるような細長い形。事前に購入しておくんだけど、母親が1回分ずつハサミで切り離してしまい(使いやすいからと思ったそう)、スタッフさんに注意されてしまった。そんなことをする人はなかなかいないと思いますが、念のため注意喚起しておきます。

免税店ものぞきました。空港にある免税店みたいな感じで、ランコムとかの化粧品や、お酒なんかを売っています。法律上?寄港している間は閉まっていて、航行中のみオープンします。カジノもそうでした。

アートギャラリーに売り物の絵がずらっと並んでいたり(オークションも開催されます)、参加型のイベントがあったり(テーブルナプキンの折り方講座、地味に行きたかった)、とにかくたくさんの催しがあります。英語がわかればベストですが、そうじゃなくても参加しやすい雰囲気です。

午前中にたくさん食べたので、昼は軽めで。

プールサイドにあるピザバーでピザをいただきました。何種類かから選べて、もちろん無料! いつも大人気で行列ができていますが、回転も速いです。

はい、そして本日の夜はお待ちかね、フォーマルナイト!

私と夫です。

フォーマルって定義が難しいし、普通のちょっときれいなワンピース程度でも実際は全然OKでしたが、せっかく地中海なので日本ではなかなか着られないドレスを買っていきました。LAGUNAMOONで定価2万円くらい。店頭で試着したときはSサイズしかなく、背中のジッパーが上がりきらずに撃沈。でも執念深く通販サイトを見ていたら、4割引きでMサイズが出たので、もう返品不可でもいいや!と思いきって購入しました。

実際、家でひとりで着ようとしたときも汗だくになりながらジッパーを上げることになり、「こりゃクルーズ中1kgも太れない……!」と戦慄しましたが、まあなんとかそれらしく着られることができました。レンガ色のサンダルはGU。

夫は結婚式で使った蝶ネクタイセットで。裏テーマは「深圳あたりの新興IT財閥のボス&愛人」でしたわい。

両親と4人で。父親、ベテランウェイターみがある。

メインダイニングでツアーの方々と一緒に食事しました。これはグリーンピースのスープかな?

メインは地中海らしいトマト煮込みのお魚料理に。

ディナーが終わる19時ごろ、5階のアトリウム(吹き抜けになっていて、船のメインロビー的なところ)でシャンパンフォールがありました。プリンセスクルーズの名物的なイベントで、「シャンパンタワーができるくらい船が安定している」という意味合いもあるようです。シャンパンが振る舞われ、たくさんの人がにぎやかに集まります。

写真撮ってなかったので、Youtubeで雰囲気をお楽しみください(エメラルドプリンセスだけど、同じ日ではないです)。シャンパンを注ぐ瞬間は船のオフィシャルカメラマンが撮影してくれて、後日写真屋で購入することもできます。船内ではビデオ撮影も行われていて、「旅のメモリー」的なオリジナルDVDとして終盤に発売されるのですが、シャンパンフォールしてる両親が数秒間映っていたため、1本6000円もするのに購入していた。おめでたい客だ!
楽しくってごきげん!
このドレスとっても評判がよくて、通りすがりの欧米人のおばさまに「Just Beautiful!」と褒めていただきました。自分でもけっこうイケてると思っていたので、ありがたく受け取った。
「人生で今日がいちばん若い」とよく言うけど、まさにそういう気持ちで、このめったに味わえない一夜を存分に楽しんでいる実感があった。

パーティの余韻さめやらず、夫とふたりでさらにプールサイドのバーへ。

暮れゆく地中海という最高の景色をバックに、思う存分写真を撮りまくりました。夫もキメキメでポーズとっていて笑った。夫は普段シャイなんですが、スイッチが入ると気障な振る舞いができるタイプ(私は言うまでもなく、普段からすぐふざけるタイプ……)。

イヤリングはエメラルドグリーンとアンバーの石、指輪もエメラルドグリーンでコーディネートしていて、この写真は景色に映えていてとてもお気に入りです。

明日はモンテネグロのコトルに寄港します。

2019年地中海クルーズ旅行記 目次はこちら