アドリア海沿岸に位置する街、コトル。複雑な海岸線をもつ湾、峻厳な山、城壁に囲まれた旧市街が特徴で、世界遺産にも登録されています。
朝目が覚めてみると、これまで見てきた景色とはちょっと違う……! まるでジブリの世界。湾の奥へと静かに船が進んでいきます。
マイナスイオンが出ているというか、これまでの明るい地中海ではなく、東ヨーロッパに来た!って感じ。
湾の先が細いので、巨大なクルーズ船は港に直接つけることができません。沖泊めし、テンダーボートと呼ばれる小さな船に乗って、行き来することになります。
コトル旧市街は小さなエリア。中心地まで行ったらツアーは解散し、自由行動で散策することになりました。私、夫、母は街歩き。父はほかのツアー客と一緒に、城壁を登るハイキングに挑戦することに。父のスマホが通じないのが心配ではありましたが、集合時間を決めて別れます。
中世の雰囲気がそのまま残っている街並み。迷路のように細かい路地が多く、まるでRPGのダンジョンのよう。
猫ちゃんがいっぱい!
一緒に眠っていた2匹、かわいすぎる。
こちらは1909年に設立された聖ニコラ教会。
ほかにも古い建物を利用した海洋博物館を見学したりしましたが、旧市街の写真をあまり撮っておりませんでした。私がそこまで中世の文化に興味がないからかも(ちょっとディズニーシーっぽいなと思ったりした)。1時間半くらいでさくっと回り終わりました。
しかし約束の11時半になっても、父親が現れない! 20分ほど待っていましたが、そろそろランチに行きたい……。母が気を遣ってくれ、私と夫で目当てのお店へ行くことにし、あとで合流できたらしよう、ということに。
Tanjgaという、地元で有名らしいバーベキュー料理のお店。旧市街を出て、湾を右手に10分ほど歩いたところにありました。
小さなお店で、入ると左手にお肉のショーケース、右手に4人がけの席が3つくらいで満席。待つかな?と思ったけど、お店の裏手の方に別にテラスの飲食スペースがあり、そちらに座ることができました(屋根はあります)。
注文を考えていると、どんどん地元の客さんがやってきてテイクアウトをしていくので、期待も高まります。無事、遅れてきた親とも合流できました(親には簡単な地図を描いただけなのに、よく来れたよ)。
こちらが定番のバーベキュープレート。1皿10ユーロしないくらいなのですが、とっってもおいしい! ご覧のとおり野菜もたっぷり、ポテトも止まらないおいしさで、家族4人でガツガツと食べました。飲み物は冷蔵庫に入っているビールやワインのミニボトルを自由に取って、最後に精算するカジュアルな形式だったのでラクでした。めちゃくちゃおすすめの店です!
コトル湾の景色を動画でどうぞ。教会の鐘の音が鳴っていて、とっても気持ちがいい時間でした。
昼過ぎに船に戻り、私はプールへ。
15階のメインプールはいつも混雑(子連れも多い)していますが、この日は16階のジムやスパの奥にあるプールに。ゆったり過ごせました。
私の足が写ってしまっておる&画像加工してわかりにくいが……プールの奥にコトルの山が見えています。こういった景色を楽しめるのもクルーズ船ならではです。
ちなみに水着は、私は2セット、夫は1セット持っていきました。夫の水着はタコさん柄! ギリシャといえばタコ! 海洋文様の土器にも描かれているくらいなので、ぴったりだなと思い私が買ってプレゼントしました。
この日の夜は、スペシャリティレストランである「Crown Grill」にて、ツアーみんなで食事をすることになっていました。カバーチャージは「シェアbyカーティス・ストーン」と同じ29ドルですが、ツアー料金にもともと含まれています。
正統派のステーキハウス。昼もバーベキュー肉食ったのに!って感じですが、それとこれとは別!
ショーケースに立派な生肉が並んでいます。メインはロブスターなどのシーフードも選べます。
夫が頼んだ前菜のタルタル。
私はホタテか何かにしたんだったかな。
サラダ。どれもおいしい! パンもスープもあって、日本人的にはこの時点で結構満足なのですが、本番はこのあとだー!
フィレ!
リブアイ!!
さらには付け合わせのポテトやらほうれん草やら。2018年のアメリカ旅行で本場のステーキハウスに行き、その本気度合いに感激したものですが、このクラウングリルでも同じような歓びを味わうことができました。
プリンセスクルーズはアメリカの会社だから、この手の料理が特においしいのでは?という印象。アメリカ人の、ステーキをいかに食うかの情熱は、日本人にはけっして到達できない。