2018年12月28日金曜日

伯母の推しメン

ひとつ前のポストにも書いたのですが、この秋、伯母が急逝しました。
67歳。早すぎると言いたいけれど、癌を患っていて、もしかしたら長くないのかもな…とは、薄々感じてはいました。

私が最後に会ったのはお正月の帰省時で、それからどんどん体調が悪くなっていったらしく、地元にいる親や妹は、やせ細っていくのを間近で見ていて。
私はその姿を結局見ることがなかったのだけど、ある意味ではラッキーだったのかもしれない。
両親(伯母の妹が私の母)も、あと1〜2年かな、と感じていたそう。
ただ今回、抗癌剤治療のために入院した矢先に容態が急変、そのまま目を覚ますことなく亡くなってしまって、まさかこんな急展開になるとは誰も予想していなかった。

「本当に危ないかも」という連絡がきたのが、勤労感謝の日の連休初日の午後。
私はたまたま家にいたので、親兄弟と連絡を取りつつ、帰る荷物をまとめて。
いよいよ帰ってこいとなって、東京から一緒に広島に向かう兄のぶんまでスマートEXでチケットを取って、18時前に東京駅で待ち合わせて、18時半の新幹線に乗って、22時半に広島駅に着き、そこからタクシーで病院へ…と怒涛の夜だった。

新幹線に乗っているあいだ、本当に一回は心拍数が下がってダメかも、となったのですが、なんとかもちこたえてくれて、私と兄も、意識はないけれど生きている伯母に会うことができました。
ベタな言い方だけど、待っててくれたんだろうなと思う。
夜が明ける頃、息を引き取りました。

伯母は独身で、祖父はすでになく、祖母は認知症で施設にいて、必然的に母親が喪主を務めることに。
伯母が亡くなって悲しいのはもちろんだけど、それ以上に母が憔悴してしまわないかな、というほうが、そのときの気持ちとしては大きかったです。
7つ離れていたけど仲のいい姉妹で、テンポよくおしゃべりしていた姿が印象的だったから、相当なダメージがあるだろうなと。
母も、「いつか葬る側になるのは覚悟していたけど、できれば先に母(認知症の祖母)、姉(伯母)の順であってほしかった」と話していました。

伯母の生前の希望もあり、ごくわずかな身内だけで、静かにお通夜・葬儀を営みました。変な話なんだけど、この間、ずっとお腹がすいていて、なんかいくらでも食べていられる感じだった。兄も同じことを言っていた。
これ、3.11のときもそうだったんですよ。食べたはずなのにおなかがすく…っていう。分析するに、生命の危機みたいなものに直面したとき、なんかの生存本能が働いてるんじゃないかなという気がする。

年内に四十九日の法要を済ませて、伯母の死に関するひととおりの作業は終わり。でもまだ実感がないし、本当に死がしみ込むのはもっと先のことになるんじゃないかと思う。
伯母のいないお正月やお盆を過ごして、その不在の大きさがわかるんだろうと思う。

伯母は私たち三兄妹のことを本当に溺愛してくれた人でした。それこそ、ときには親の代わりに叱ったりもしてくれた。
家(母の実家)も同じ市内で、土日はしょっちゅう会っていたし、学生時代は通学路の途中だったので、私は学校帰りに遊びに寄るのも好きだった。
うちの両親は資格系の自営業で、あんまりサラリーマンの生態をわかっていない人たちなのですが、伯母は大手商社を定年まで勤め上げた人で、就職活動のときなんかもずいぶん相談に乗ってもらいました。
両親以外に、そういう頼れる身内がいるというのは、私たち子ども世代にとってはとても大切なことだったように感じます。

私はつねづね、実際の甥っ子たちに対してはもちろん、世界に対して「なんか面白くて、飄々としてて、存在自体が楽しいおばさん」でいたいなって思っているんだけど、それはまさに伯母が私たちにやってくれたことそのものなんだよね。
今後私に子どもができるかどうかはわからないけど、いてもいなくても、そういう存在でありたい。

ちなみに伯母の病室を片づけているときに、ふとガラケーを開いたら、待受画面が私の結婚式の写真で、見たときマジで「反則だろ!」って思いました。
別に私だけを贔屓していたというわけではなく、兄や妹のことも等しく可愛がっていた伯母だけど、よく私のことを「ポジティブで面白い姪」だと評してくれていたので、伯母がもし、携帯電話を開くたびに、私の姿を見てなにかいい気持ちになっていたのだとしたら、それ以上にできる恩返しはないなって思いました。
というか、本当に、たぶん幸せに生きることだけが伯母にできる恩返しだなと思うし、私は生きているだけで、伯母に「推されて」いたんだなあってつくづく感じた。
無条件に推されるって、もう人生でこれ以上は経験できないことで。
前からわかってはいたけど、今回の伯母の死によって、途方もない愛を注がれてきたんだなあってはっきりと理解した。

ちょうど36歳差、同じ寅年の私の伯母さん。
可愛がってくれてありがとうって、本当に今は、それだけです。

2018年12月17日月曜日

神様の年末調整

この2018年秋から冬にかけて、なんだかものすごく怒涛の日々を送っております。
具体的には

・アメリカ旅行(超楽しかった……)
・アタック25の予選を通過した
・仲良しの伯母が急逝した
・出世した

なんか変なのも混ざってますが、書いたとおりのことがバンバン起きている。
余裕を見つけてブログにしたいのだけど、なかなか慌ただしくて。

出世については、いずれは来るかな〜と思ってたけど、もう少し先のことだと思ってた。
ポスト自体が新設のもので、チームやプロジェクトの方向性とかをいちから決めていく必要があって。
12月から実際ポストに就いたのですが、いろんな可能性を試せる楽しさと、そのぶんの責任感と、マネジメントとかできんの?って気待ちで、毎日ヒェーッてなってます。

さらにずっと書いてる小説もいよいよ佳境で、毎月1万字とか書いてるわけで……まあそれは知らんがなって感じだな。

ついでに今日、仕事でとあるイベントに行ったら、元彼と出くわしてたまげた。
近い業界なのですが、微妙にジャンルが被ってないので、偶然出会ったのは初めて。
年末の忙しい時期にこういうサプライズがくるあたり、なんか神様の年末調整って感じがします。

クリスマス過ぎたあたりで、年内もう一回更新予定です!