2021年10月1日金曜日

Wake Me Up When September Ends

 ご報告です。9月中旬、無事に子どもが生まれました!

すでに退院し、夫と3人の暮らしを始めております。
おかげさまで母子ともに健康です。

といいつつ出産はやっぱりすごくて、失血1リットル、会陰切開等々、母体はなかなかダメージを受けました。
陣痛から分娩までは4時間程度で、一般的には早い方なのですが、計画無痛分娩の割に難産で、終盤は「もう無理、生める気がしない!」と心の中で叫びながらいきみ続けていました。骨盤に引っかかって?うまく出てこれなかったみたいで、最終的には吸引分娩に。
生まれたての子と対面したときの私の第一声、ありがとうとかやっと会えたねとかじゃなくて、素で「この野郎!」だったもん。
のちに麻酔医に、無痛じゃなかったら気絶してたかもと言われましたが、マジで痛かった……。すべての経産婦よく生きてるな。
ただ産後の経過はよく、回復が人より早いようなので、無痛分娩にした甲斐はあったなと思います。

自分の子どもはなるほど、確かにものすごくかわいい。
病院にいる間は理性が効いていて、「赤ちゃんの見た目は猿か亀かガッツ石松に分類されるというが、この子は亀だなー」くらいに思っていたのですが、退院後は夫と「もしかして、この子ものすごく美形なのでは!?」と、ことあるごとに騒いでいます。
同時に新生児のままならなさの洗礼も浴びまくっていて、何をやっても数時間寝ないときは寝不足になるし、心もつらいし、近所迷惑も気になるし、消耗します。人ひとりを引き受けるってこういうことなんだなと。
赤ちゃんに合わせて寝たり起きたりしながらひたすらお世話する日々は、まだ現実感がなくて、ときどき寝ぼけた先に「あれ、これ今後も毎日続くんだっけ?」と、ハッとしたりする。

周りの人たちも想像以上に出産を喜んでくれていて、なかでも実の母が本当にうれしそうで、こういうモーメントが人生に訪れたことが得難いな、ありがたいなと感じています。
その一方で、母から来た「やっぱり子どもをもててよかったでしょう」というLINEの文面に、一瞬真顔になる自分もいて。母は心から善意、祝意からそう言ってるのがわかるし、言いたいこともだいたいわかるんだけど、笑顔で「うん! 本当にそうだね!」とはならなくて。
私からは
「無理につくる必要はないと思っていたけど、生まれてみたらたまらんね。子育てすることで、夫ともっと仲良くなれる気がするよ」
と返した。素直な想いだし、そのときの自分としてベストな返事だったと思う。

生まれて2週間程度なのに、この子がいなくなったら……なんてもう考えられない。でも、こう書くと気に障る人もいるだろうけど、子どものいない人生の自分も、どこかの世界線で生き続けるような気がしていて。
どっちに進んでも自分だし、自分らしい人生は送れると思う。分岐した先の世界で楽しくやってねって思います。
この感覚はどんどん失われていくかもしれないから、今まだ、輪郭がつかめそうなうちに、ここに書いておきます。

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前回の記事のアンケートに答えてくださった方々ありがとうございました。とてもうれしく拝読しております。
気持ちの上では個別に返事を返しています!
引き続き設置しておりますので、まだの方も、ぜひ一言書いていってくださいませね。