超今さらなんですが、2011年の映画ランキングを掲載しておこうと思います。
ただし、下半期からほとんど映画を見ておらず、本数自体が少なかったので
ちゃんとランク付けしたのは7位まで。それ以下は「次点」としました。
次点 モールス
怖すぎてマジで半泣きになった。雪深い枯れた街での惨劇。グッロ~!!
でもそのグロさの裏にあるやりきれなさ、どうしようもなさみたいなのも確かに伝わった。
特に少女と“父親”の関係性に想いを馳せずにはいられない。
次点 高校デビュー
意外な掘り出し物。胸キュンなストーリーを楽しくポップに描いてました。
キャストも地味めながらちゃんと選んでる感じで好感。
なにより主役の大野いとが大変がんばっていた。自分の可愛さに頓着してない感じがいい。
次点 アリス・クリードの失踪
騙し、騙され、騙し合い・・・大好きな、“密室心理劇モノ”でした。
この映画の本質は「アリスは解放されるのか」ではなく
「この中で誰が一番悪いのか」である、と気づいたときの興奮は格別。
7位 トゥルーグリット
とにかく画が美しくて。渋くて、壮大で、厳しくて、烈しい西部の大地。
その背景にぴったりなキャストもお見事。ヘイリー・スタインフェルドはハリウッドの蒼井優と呼びたい。
「天罰なんて待ってられない」というキャッチコピーは年間ベスト!
6位 ブラックスワン
これも痛い痛い映画。目を背けたいけど目が離せなくて、終わった瞬間ほっとした。
ナタリー・ポートマンはこれでオスカーを獲れて幸せ者だよ。今後これ以上のハマり役はないのでは。
あと私はヴァンサン・カッセルの出演作選びに信頼を置いている、ということがよくわかった。
5位 アジョシ
下半期のMY流行語大賞のひとつが「アジョシ」でした。うわ言のようにつぶやいていた。
細かい粗など気にならないくらい、ウォンビンのかっこよさ(顔、演技、アクション全部!)に目を奪われっぱなし。
おかげで質屋を見ればアジョシを探す体質になってしまいましたよ・・・
4位 ステイ・フレンズ
2~4位はほぼ順不同です。素晴らしい出来栄えのラブコメディ。こういうのが見たかった。
小道具、音楽、キャラ設定、ファッションなどすべてにイマっぽいキーワードを散りばめ
それらを包括した「街」というものを鮮やかに撮ることが、よいラブコメの肝だなと感じさせられる。
作り手の、ニューヨーク(とLA)への愛着がすごく伝わってくるのです。
ジャスティン・ティンバーレイクとミラ・クニスのあの身軽な感じ、日本人にはないよね。
3位 ソーシャル・ネットワーク
何もかも上手すぎて、脱帽しかできなかった。描かれているのは天才たちだけど、作ってる人たちの頭もめちゃ切れてる。
演出や構成にまったく無駄がなくて、冒頭10分だけで主人公の性格を理解させられた。
キーを叩く音、ショーン・パーカーの演説じみたメニューをオーダーする声(ここでもジャスティン・ティンバーレイク!)など
脳内麻薬が出る爽快なスピード感とともに、終焉に向かっていく青春。そう、これが青春なんだなって。
2位 X-MEN:ファースト・ジェネレーション
ひたすら楽しかった。エンターテイメントかくあるべしな、美男美女の愛憎と策略と活劇!
息をしているだけで場面に意味を与えてしまうマイケル・ファスベンダーには主演男優賞を贈るしかない(ウォンビンと同時受賞で!)
ナチス、キューバ危機など歴史上の出来事のからめ方も上手くて、本当に楽しかった。
1位 塔の上のラプンツェル
正直、出来の良さでいえば前作「プリンセスと魔法のキス」のほうが上だと思うんですが
個人的に本当に好きすぎて、これは文句なしの1位。見終わったときの、甘酸っぱいきらめき。
祝祭感あふれる人生讃歌。私がまさにフィクションに求めるものだった。
映画本編とは別に、ラプンツェルの声を演じたマンディ・ムーア自身の物語も透けて見えるようで
そういう意味でも私の映画であった。
詳しいレビューはこちらに。
あと特別賞的に『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』も。
ミッチー結婚報道の直後に見たもので、微妙に記憶が飛んでるんですが(アホ)、よかった。
助演男優賞はアラン・リックマン以外にいないですよね。