2013年2月11日月曜日

2012年ランキング【本、グラビア編】

ちょっと暖かくなったかと思ったら、冷え込みが復活していますが
金曜夜から友達と食事行ったり買い物したり久しぶりにケーキ焼いたり(珍しく成功した!)
しっかりお休みできた三連休でした。うれしいなー。
今週を乗り切れば、仕事も山を越えるし。
春物もばんばん買っているので、月末の誕生日あたりには春の先触れが訪れていてほしい。

さて、2012年ランキング企画、今回は本、グラビア編です。
ランキングといいつつ順不同のTOP5形式で。
まずは本から。2012年に読んだ本なので、発売が前のものも含まれます。

●パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』
2011年に『ねじまき少女』でデビューした著者の短編集。
どの作品も資源が枯渇した近未来が舞台で、読んだのが夏だったのもあって、じりじり喉が渇いていく感じを味わえた。
決して明るい未来ではないかもしれないけど、そこに生きる人々はみんなしたたかでたくましい。
ロリータ×フェティシズムの香りが背徳的な「フルーテッド・ガールズ」は
特別な手術を施され、裸でくっつきあうことで美しい音色を奏でることができるという少女の物語。
「カロリーマン」「イエローカードマン」は、ねじまき~と同じ世界観で、前作を読んだ人ならニヤリとしてしまうはず。
不老不死が実現した世界で、闇出産を取り締まる男を描く「ポップ隊」は、ソダーバーグあたりに映画化してほしい。

●柚木麻子『けむたい後輩』
2012年もたくさん出た、そしてどれも面白かった柚木作品ですが、完成度の高さでいえばこれ。
初の長編ということもあり、これまでの軽やかな作風はキープしつつも、最後にはボディにがつんとくる衝撃がある。
3人の女子大生を主人公に描かれる“痛い自意識”は、あーこれは若者なら誰でも通る道だよねと
胸をチクチクされつつ、それでもある程度は上から目線で「あるある」と言えるのだけど
著者はその苦笑いの逃げを許さず、最後の最後でとどめを刺す。
けむたい後輩というタイトルが回収されるラストは賛否両論かもしれないけど、私は思わず「おおお」と唸ってしまった。

●宮内悠介『盤上の夜』
直木賞候補にもなったSF短編集。
囲碁、チェッカー、麻雀などのボードゲームを材に、勝負にすべてを賭ける人々の姿を描きながら
さらに“higher idea”とでもいうべき「宇宙の真理」「意識世界」「神の采配」といった概念にまで著者は迫ろうとする。
その試みはまだ大成功しているとは言えないけど、とてもスリリングで哲学的で新鮮な読書体験でした。
第一話の題名でもある「盤上の夜」という言葉は、著者が書きたかったことを端的に表す素晴らしいタイトルだと思う。
ラストのどんでん返しが哀しくも美しい「人間の王」、生気あふれるミステリー「清められた卓」も面白かった。
しかし香港マカオ旅行に持って行ったのだけど、第一話の主人公が香港旅行中に誘拐されて四肢を切断された・・・っていう設定で、我ながらシュールすぎて笑ったわ。

●加藤シゲアキ『ピンクとグレー』
何年か前に「水嶋ヒロに書けるなら、シゲにも小説書けるよな。恋愛とかじゃなくて、少年の話書いてほしい」って思ってて
この本を読み終わったとき、私あのとき投書でもして提案していれば!!って強く悔やんだ。
そのくらいしっかりした小説だったし、魅せられた。
芸能界に身を置きながら、道を違えていく幼なじみ2人の物語。
前半は正直だるいなーと思う部分が多かったけど、後半一気にスイッチが入って、加速度的に突っ走る。
ラストは夢か現か、登場人物も読者も、もしかしたら著者すらもわからなくなっているような、怒涛の凄み。
よくわからないけど、読み終わったときにLUNA SEAの「gravity」を思い出した。
さよなら 揺れていた せつなくて ずっと、っていう、沁み入るように抒情的なあの感じ。せつなさの浸透圧。

●藤原伊織『てのひらの闇』
詳しくは昨年12月の日記をご覧いただければ。
六本木の明け方に雨が降るとき、私は必ずこの小説を思い出すだろう。

続いてグラビア編。()内はカメラマンの名前です。

●FRIDAY6月8日号 北原里英(細居幸次郎)
2011年までは「きたりえなー、あまり伸びしろ感じないなー」なんて思っていたのに
本当にすみません。2012年以降の彼女は覚醒したかのように、いきなり美しくなってる。
特にそれを意識させられたのがこのグラビアで、1ページ目から心を奪われてしまった。
腰のラインが最高すぎる。白タンクトップとデニムという衣装で、こんなに艶っぽいなんて・・・反則!
画像はこちらで見られます

●週刊プレイボーイ3月19日号 鈴木ちなみ
年末に発売になった写真集が大ヒットしているけど、年始に初登場したときからブレイクの予感はむんむんだった(この号は2度目の登場)
長身に豊満な胸という日本人離れしたスタイルに加え、なんといっても顔が長澤まさみ似!
そうつまり、「長澤まさみのグラビアが見たい」という我々の積年の願いをかなえる存在、それが鈴木ちなみだったのです。
どれだけ露出してても変にいやらしくならない、健康的な色香がいい。みんなで大事にしたい存在!

●東京カレンダー6月号 石原さとみ
リニューアルした同誌の表紙を飾るさとみの姿を書店で見た瞬間、「エッロー!!!」と心のなかで叫んだ。
ドレスアップして唇をテラテラに光らせながら、シュリンプを手づかみで食べるさとみ・・・そう、これが見たかったんや。
中面のグラビアも最高。暗めの照明にあわせて、いつにもまして唇が臨戦モード。まさに「その唇、ズルい」です。
2010年あたりからぐんと美しくなったさとみの、グラビア仕事の総決算といっても過言ではないでしょう。

●UTB+9月増刊 武藤十夢(サトウノブタカ)
48グループの若手でいちばん注目している女の子、武藤十夢。
総選挙で無名ながら49位・フューチャーガールズのセンターに躍り出た彼女の初のソロ水着グラビア。
水着といっても、水色や白の淡い色のマットな素材なので、レトロな感じ。
写真と絵の中間のような淡く静かな世界観で、多くを語らないことで、被写体の存在感が引き立つ。
十夢は透明感があって少し生意気そうな美人で、かなり女受けする子だと思う。
化粧品の会社でいえば資生堂顔。高橋マリ子や太田莉菜、もっと言ってしまえばアンナ・カリーナに似ている!
この写真が特に好き。 物言わぬ美少女の、凛としたまなざしに撃ち抜かれる。

●演劇男子。vol.3 三浦春馬(藤原江理奈)
男子のグラビアってどうしても暗めで格好いい感じか、逆にアイドルっぽく爽やかな感じになりがちだけど
これは春らしいスタイリングと躍動感あるポージング、パキッとしたライティングのすべてがあわさって、美しくて格好良かった。
自然体とも違う、若手役者(しかも最近舞台づいてる)ならではのグラビアだと思う。
P.5が正面からのバストアップなんだけど、上の武藤十夢に続いて、春馬もアンナ・カリーナ顔だなとわかったわ。
下睫毛が長くて、三白眼気味で、少し斜視っぽいというか、美しいけど不思議な違和感のあるバランスの顔。すごく好きなタイプの顔。
写真はこちらで見られます

次点は週刊プレイボーイ10月1日号 三吉彩花(大村克己)、ヤングジャンプ2010年No.50号 渡辺美優紀(西田幸樹)です。