2023年7月30日日曜日

元気です!

前回の日記から半年経ってしまいました。更新が遅くなりすみません。元気です。
2021年9月に生んだ子どもはもうすぐ2歳で、この1か月で言葉がぐっと達者になり、「ぎーざ!(銀座線)」「ばいきーだ(バイキンマン)」などと言っています。毎日成長の連続で驚き&かわいい。
子を産む前から「よその子の成長ははやいな」と思っていたけど、違うんだわ。すべての子どもは成長がはやい。
調べたらきっと成長曲線の正確なグラフがあると思いますが、本当に急勾配。心身ともにあっというまに乳児~幼児~小学生に変貌していく。中学生くらいになったら多少穏やかになるのかな? なんにしろ、20代以降のそれとは比べ物にならなくて、驚くしかない。大変さはもちろんあるけど、それよりも「ほう、これが噂のイヤイヤ期前兆!」とか「こんな宇宙語を話すのは今だけなんだろうなあ」とか思うと、楽しい気持ちのほうが強いです。こっちも人生の経験値積んでいるので割とドンとしていられるのは、高齢出産のメリットかもしれません。そりゃうるせー!めんどくせー!とは思うけど、「へいへい」と笑って対処できるというか(たまたま今のところ有難いことに心身ともに大きなトラブルがない、というのは前提として)。

一方、仕事は急にこの4月に、ウェブ編集部から書籍編集部に異動になり、古巣とはいえど忙しい日々を過ごしています。
私、今まで自分の会社のこと、社風が合って好きだし、そこそこ結果も出してるし、女だし(それの良し悪しはさておき、ある程度女性を出世させる風潮があると思うので)いずれは幹部になるかもな、それもいいなと勝手に思っていた。んですが、今回けっこう雑な人事をされて、ヒアリングもなしに1歳児がいてフルリモートの仕事からそうじゃない仕事に異動になって、けっこうびっくりした。
なるほど、こういう不条理を感じて人は転職したりするんだな~と思ったりしました。自分はカッとしなかったけど後進のためには人事部に問題提起したほうがよかったかも、とも思った。

そんな不安定な時代、今のところ私が転職を選択肢に入れないのは、副業を始めたからかもしれないです。
なんと、おかげさまで漫画原作者としてデビューしました。2022年5月の日記で微妙なにおわせ予告をしておりましたが、私が担当した漫画原作が1月より連載開始しております。


私は中学生の頃白泉社のヘヴィー読者で、自分でマンガも投稿していて、花とゆめ、LaLaはもちろん別冊もみっちり立ち読みし、さらに新人作家にお手紙という名の批評&感想を送り付けていました。101-0063 千代田区神田淡路町2-2-2…って白泉社の住所も暗記していたほど。

そのうちに作家さんから「担当編集さんより詳しい批評です笑」というお返事をもらったり、自分でも「設定やストーリーを考える方が好き、絵に対するパッションはない」と感じたりして、高校生でモード誌やカルチャー誌を読むようにもなったことから「編集者になろう」と人生目標をシフトしたわけですが、その目標をかなえたあとでも、「人生でいちばんかなえたかった夢は漫画家」とたびたび思っていました。

なので、いろいろな偶然が重なって、36歳でその夢をかなえることができて、本当に驚いているし、とにかくうれしいです。
いや驚いているけど、同時に「がんばるとこういうことあるよな」という達観みたいなのも不思議とあって。自分がそれにふさわしい、というよりは、世の理として、そういうのあるよねって受け入れているような気持ちです。うまく説明できないけど。

2010年から同人誌で小説執筆を始めて、そのクオリティ自体はまあまあだと思うけど、とにかく毎回完結させることは大切にしていました。
漫画原作者の仕事、特にWebtoon(タテカラー)の原作は、「こういうテーマで、こういう要素を入れてつくりましょう」と企画が始まるので、三題噺の派生版だと思います。私は過去に「グリム童話の翻案」とかお題を決めて数日間で書いていたので、お題ありきのシナリオ作成ができる、そして必ず完結させられる、と評価されてお話を振ってもらえたのかなと思うと、すごく光栄で嬉しいことだと思います。

作品は今日7月30日に最新39話が更新されました。いま起承転結の「転」のめっちゃいいところなのでぜひ読んでほしい~! 最新5話分は課金領域ですが、それより前の分は1日1話無料で読めるシステムです。LINEマンガでも同時連載中です。
掲載よりかなり先行して制作しているので、じつはそろそろ最終回を書き終わりそうなんですが、自分にとっても学びのある、なによりとても楽しい経験になりました。

専業作家になりたいとか、自分名義で出版したいとか、そういう大志があるわけではないんだけど(出版はできたらラッキーだけど)、私はやっぱり常になにか書いて発信するのが好きだし、それがどんな形でもいいのかもしれない。書いたもの、企画したものを通して、「サイコ相変わらず元気にやっとるな」と思ってもらえるのが目指すライフワークかな、と最近は思ったりしています。