2012年5月15日火曜日

同期の花嫁

今日の日記はたったひとりのためだけに書くよ。
彼女はこれを読むことはないんだけど。

会社の同期が結婚したことを、今朝メールで本人から知らされました。
付き合ってる彼氏と同居する家を探してるっていうのは聞いてたんで
結婚もそう遠くないだろうとは思っていたけど、まさかこんなに早いとは。
「新しい部署の上司になかなか伝えられなくて、結果、事後報告になっちゃってごめん」と。
それにしても急だねと思っていたら、あとでちゃんと聞いたら実は妊娠もしたらしい。

私の代は8人同期がいて、奇跡的にまだ誰も辞めていなくて
傍から見ると、かなり仲のいい同期だと思う(なかには交流が断絶してる人たちもいますが)。
なかでも彼女と私は4年前の今頃、ふたりで同じ部署に配属されて
それから去年私が異動するまで3年間、本当に一番近しい存在でした。
彼女はもともとその部署を志望していて、逆に私はしていなくて
だから「え、このふたり!?」と驚いたし、やる気に満ちてる彼女に引け目を感じることもあったけど、それは最初だけ。
性格も、関心のある分野も、アプローチの仕方も全然違って、むしろそれが楽ちんで。
料理に例えると、私はフィーリングでちゃちゃっと創作料理を作るタイプ、彼女は伝説の食材を求めて旅に出るタイプ。
お互い特色が違って、やっぱり意外と人事ってのは見てるんだな、って感心さえした。

最初の部署は男だらけで、社内でもちょっと特殊な独立島みたいな場所だったから
ほかの同期にはしにくい相談も、彼女にはできた。
夜中に何度もさし飲みして、健康診断の前日深夜にもうっかり飲んだりして・・・
最初の夏休みにはホテルをとって心ゆくまで飲んだり、2年目は一緒に沖縄旅行して飲んだり
朝の上野のすしざんまいで飲んだり・・・まあとにかくよく飲んでましたよね。
しかもほとんど仕事の話をしていた。お互いこの4年で恋愛もいろいろあったけど
それよりも「仕事でどう勝負するか」「この先をどう考えてるか」みたいなことをいつも話していた。
私が異動してからは、どうしても生活サイクルが合わなくなったりしたけど
去年の夏は、スペシャのフェスに一緒に行ったりもしました。

でもこの4月に彼女も別の部署に異動になって、ついにふたりとも最初の部署から離れて。
フロアも変わっちゃったから、なかなか会いにくくなるなと思っていた矢先の結婚だったので。
結婚したいという話は聞いていたので、そこまで驚きはしなかったけど
今回、諸事情でずっと黙っていたように、これから私に言わないことがもっと増えるだろう。
言葉を選ばずに言えば、よそよそしくもなるだろう。
それが嫌なわけじゃなくて、別に焦るわけでもさみしいわけでもないんだけど
ほんとに、青春はこうやって過ぎて行くんだなって思ってる。
青春って10代で終わったと思ったけど、全然そうじゃなくて、
社会人になって右往左往してた数年間はつい最近のことのはずなのに、思い出すともう懐かしい。
知らない間に一区切りついて、そしてまた次の数年間が始まっている。

同期のことは基本的にみんな好きだけど、彼女とは特別な縁があると勝手に思ってる。
ライバルというよりも同志だったし、感謝してるし、なにより大好きだった。
これからどちらが結婚しようが、出産しようが、退職しようが
女子ふたりで肩を寄せ合って助け合ったこと、私はずっと忘れないと思う。

結婚ほんとうにおめでとう。