今日はオリンピックの男子フィギュアスケートにくぎ付けの1日でした。羽生くん連覇すごい。
泣いてるのを見て、「あ、羽生くんも泣いたりするんだ・・・」と勝手に感慨深くなったりした。なんかもうすべての感情を置いてきた“超・人間”的な存在になっているように見えていたので。
そして純粋に今日だけのスケートという意味では、宇野くんの滑りがすごく良かったですね。魅せられました。インタビューでも平然としてて面白かった。すでに4年後が楽しみです。
さて、オリンピックと同じく・・・というわけではないですが、4年に1回の音楽座談会に参加してきました。
第4回 年間総括 ミュージック座談会 2017
メンバーはtippeさん、Groove Cruiseのすけっじくん、私。今回はすけっじくんが取りまとめてくれました。すけっじくんありがとう!
「年間総括」なんて銘打っていますが、正直チャートはもう追いかけられてないし、目新しい分析もなにもできないんですが、やっぱり音楽好きな人とあれこれ語り合うのは、それだけで楽しいです。
2017年のお気に入りアルバムなどもあげているので、よかったらぜひご覧ください。
ちなみに自分のなかでいちばん言いたかったのは、サチモスについて語っている部分。
saico:
サチモス、もちろん嫌いじゃないけど、とくにハマらなかったというか、やっぱり私は湘南的なイケてるカルチャーに暴力を感じるのね。さかのぼるとサザンオールスターズもそうなんですけど
(略)
私も田舎者憧憬すごいけど、湘南は範疇外なんだよね。なんかウェイな感じがするというか、セックスの匂いがするじゃん (編注: ちなみにYouTubeの「Girl」のPVに「全員セックス上手そう」とコメントがついていた)
「湘南的なイケてるカルチャーに暴力を感じる」って、本当にふわっと出てきた言葉だったんだけど、書いてみて自分でも納得したというか。ああ確かに、そういうふうに感じてたなって。
サチモスに関しては、車に乗る文化が前提にある音楽だという印象をもっています。あとYONCEが、名前が一緒だからっていうのもあるけど、窪塚洋介に通じるものを感じるんですよね。神奈川県のイケてる男独特の空気感がある。都会なんだけど、それ以上に土と海の匂いが強い。格好いいとは思うけど、絶対自分とは付き合わない人種というか・・・
私は同じ“車”なら、タクシーに乗ってるときの、どこか寄る辺ない、せつない気持ちがパッと浮かぶような曲が好き。すぐに思いつくのは「WOW WAR TONGIHT」とか「Travelling」ですけど。
横浜にこだわりのあるすけっじくんと、東京にこだわりのある私で、思い描く「都会」が違って、ここはすごく面白い部分でした。
あと続けて、ここも。
そういう観点でいうと、私はもっと神経質な音楽が好きなんだよね、ジャンルはなんにしろ
基本的にアイドルとかボーカルグループの曲、要は複数ボーカルだったり、作り手の顔が見えにくい曲って全然惹かれなくて聞いてこなかったんです。アイドルが嫌いとかじゃなくて(むしろ大好きだわ)、もう単純に音楽として合うか合わないかで。
自分はこの傾向を、「シンガーソングライターの音楽(バンドも含む)が好き」だと認識していたんだけど、さらに紐解いた先が、「もっと神経質な音楽」という言葉なのかなと思います。
だからシンガーソングライター=アコースティックギター片手に弾き語り、みたいな狭い話じゃなくて、R&BだろうがHIP HOPだろうが、自作自演の人は全員シンガーソングライターだと思ってるし、惹かれる。
神経質という言い方が大ざっぱすぎるとすれば、自問自答する人、思索する人、内側を掘り下げている人ということになるでしょうか。
この10年くらい、いちばん好きなアーティストのひとりがカニエ・ウエストだけど、それってカニエが神経質だからだなって、なんか自分で気づいて笑ってしまった。
そんなシンガーソングライター的な音楽で、私が今いちばん注目しているのが、座談会の最後でも挙げたRina Sawayamaです。
ポップス、ダンス、ロックをMIXしてて、インディー的なエッジ感もあるんですが、なにより本人も認めているとおり、すっごいデビュー当時~セカンドアルバムくらいの宇多田ヒカルっぽさがあるんですよ。もっというとジャム&ルイス風の音。この「1周回って新しい」感。
さらにこの「Alterlife」 は、ギターのリフがめちゃくちゃJ-POPっぽい。音もわざとカラオケっぽい、少し割れた感じで、2017年の音楽なのに、カラオケ歌広場で聴こえてくる90年代のあの曲・・・!?っていう。
初めて聴いたとき衝撃を受けて、速攻で買って、しばらく毎日こればかり聴いていました。 おすすめ! 「自分に嘘をつかないで、違う人生に踏み出して」という趣旨の歌詞も好きです。