2011年11月22日火曜日

時代をつくろうセクシーゾーン

Sexy Zoneがヤバい。

♪Mildも地球の裏側じゃWildになるよ
時代をつくろうセクシィゾ~ン

ってことで、Sexy Zoneの話題でございます。
みんな見た? あのプロモーションビデオ。
平均年齢14.4歳の美少年たちが、赤いバラを片手に天空の城で歌い踊る。
久々に芸能で、ほとばしる狂気を感じました。
メンバーは本当に皆粒ぞろいだし、頑張ってるし、曲もいいんだけど、そこじゃなくて。
私は狂人を見るのが好きなんですが、やはりジャニーさんは日本で生きているなかでも、トップクラスの狂いびとだと感じずにはいられない。
あんな歌、ファッション、ダンス、ビデオ、正気で考えられるわけがない!
ジャニーさんは人間国宝ですマジで。

この曲「Sexy Zone」はフジテレビのバレーボールワールドカップの応援ソングなわけですが
ジャニーズのグループデビューと同大会は、切っても切れない関係にいます。
最初にこのタッグが生まれたのは、V6の「Music For The People」。
ただし現在に続くような応援ソングのイメージは、嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」から確立されたと考えていいでしょう。
永遠のポップ職人・馬飼野康二による要素てんこ盛りのこの曲は
ジャニーズ事務所でも歴代4位の売上を誇る、アイドルポップスの金字塔です。

4年に1回行われるこのバレーボールワールドカップ。
嵐以降のジャニーズのグループ(タッキー&翼、中山優馬w/B.I.Shadow、NYC除く)は、「バレー」「非バレー」で分けることができます。
バレー:嵐、NEWS、Hey!Say!Jump、Sexy Zone
非バレー:関ジャニ∞、KAT-TUN、Kis-My-Ft2
KAT-TUNは『2005年ワールドグランドチャンピオンズカップ』の応援プロデューサーを務めていますが
これはフジテレビではなく日本テレビが放送する別大会なので、上述の枠には含めません。
ジャニーさんの思いつきなのかなんなのか、
バレー組は「推しのメンバーをセンターにした急ごしらえのグループ」であることが多く
逆に非バレー組は「長い下積みを積んできた苦労人グループ」という特徴があります。
バレー組の作曲は、すべて馬飼野先生が担当。
「応援ソング」という名目がある以上、キラキラした王道のアイドルポップスで
ファッション的にも白っぽいイメージを強調するのに比べ
非バレー組は、オルタナティブ路線をいくことになります。
誰もがホストもしくはヤンキーかと見紛ったKAT-TUNはその最たる例でしたし、
テイチクという演歌レーベルに所属させられた関ジャニ∞も長いあいだコミックバンド的位置づけでした。
最近では、黒のタンクトップが似合うKis-My-Ft2は「ジャニーズの悪役商会」という称号にふさわしいでしょう。

ちなみに、嵐以降のデビュー組のシングル初週売り上げ実績は以下。
2004.05 NEWS:271,000枚
2004.08 関ジャニ∞:38,000枚(関西地区限定)
2006.03 KAT-TUN:754,000枚
2007.11 Hey!Say! Jump:247,000枚
2011.08 Kis-My-Ft2:316,000枚
2011.11 Sexy Zone:173,000枚
(Sexy Zone以外、Waste Of Popsより引用)

バレー組、非バレー組、どちらもいてこそのジャニーズだと思いますが
何気に非バレー組のほうが、デビュー曲の成績がいいことが目につきます。
このへんはやはり、それまで培ってきたファンのご祝儀度の違いでしょうか。
バレー組はひとりのスター&急ごしらえのメンバーという構成になりがちで
デビューを先延ばしにされている他のジュニアファンからだけでなく、
グループ内のファン同士でも諍いが起こりやすいのは悲しいことです。
NEWSは特に「山Pと愉快な仲間たち」などと揶揄されていましたが結局その壁を超えられないまま、山P&錦戸脱退という最悪の道を辿ってしまいました。
一方、セクシー路線最右翼に位置していたKAT-TUNも赤西脱退により
一気に毒気を抜かれ、当初のイメージから迷走していた感があります。
なんで楽しそうに「新型ソリオ」のCMなんか出てるんだよ!
それだけに亀梨和也が、『妖怪人間ベム』で久しぶりに影のある当たり役を掴んだのは喜ばしいことです。

話はSexy Zoneに戻りますが、ジャニーさん的には、かなり嵐を意識しているのではないかという気がしています。
アイドルにとっていちばん座りがいいのは5人組だと私は信じているのですが
その5人組でのデビュー、グループ名が曲のタイトルであること、「時代」というキーワードが重用された歌詞などなど。
まあ、今デビューするグループが嵐を意識しないわけないんですけど。
メンバーが幼すぎて、しばらく判断付きかねるというのも正直ありますが
それも含めて、楽しく見守っていきたいと思っています。
私は将来いい男になりそうな、ARATA似の菊池風磨を特に注視していきたい。
ちなみに「A・RA・SHI」の作詞をしたJ&T(菊池常利)は、菊池風磨の父親だったりするとか。

それにしても「時代をつくろうセクシーゾーン」って年号の覚え方みたいだな。