2012年2月29日水曜日

忙しくてよかった

寝ようかと思ったが、せっかくのうるう年なので更新。
人生でいちばん忙しい2月が終わりました。
(普通の人は忙しい2月といえば大学受験時だろうが、AO(あっとおどろく)入試の私はその頃毎日遊んでいたのである)
去年の秋から始まった仕事のプロジェクトがいよいよ世に出まして、その諸々で駆けずりっぱなしでした。
まだプロジェクト自体は続いてるんだけど、私の担当分は2月で一区切りついた感じ。
本当にできるの?ってレベルからスタートして、ちまちま作業してたはずが
あれよあれよという間に大きくなって、最終的には当初想定していた以上のものになって。
プレッシャーもあったし、訳わからんことで怒られたり、5分置きに電話がかかってくるのをひたすら捌いたり、大変なことは多かったけど、この仕事ができてすごくよかった。
もっというと、この仕事、人、機会に恵まれてありがたいなーって思います。
自分で信じたものを貫いて結果が出せた、というのはすごく自信になったし、思った以上にいろんな人から評価してもらえて、やっぱり他人は見てるんだなというのも実感できたし。
そして私自身ファンだった人と仕事ができたことが、いまだに夢のよう。
長丁場の現場でちょっと仲良くなれて、出張先で迎えた誕生日は、(たまたまの流れだけど)お花をいただけたりもした。
去年の夏に異動して、数か月はほんとに何やればいいのかわからなくて、心細かったり悔しかったりしたんだけど、ようやくわかってきたかなという感じがします。
友達が言ってたんだけど
仕事で受けたダメージは結局仕事がんばることでしか回復できないなあ。
様々な癒しアイテムもいいけどしょせんは気休め。
なんか悔しいけど働いて生きていくことを選んだ以上腹くくるしかないってことだね
もうまさにそのとおりだなと思って。
あんまり仕事仕事!って言ってるのは可愛くない≒不遜な感じに見えるかもしれないけど
私、ほんとに割と仕事好きなんだよね。世の中の平均より苦にならないと思う。
もちろん恵まれてるからこそだし、いいことばかりでもないけど。
やらせてもらえるあいだはちゃんと頑張りたい。頑張ることと擦り減ることは違うしね。

明日は次のプロジェクトの初日! 早起き!
あたたかくなるみたいなので、こないだ買ったデニムシャツを着て出掛けようと思う。
それではおやすみなさい。

2012年2月24日金曜日

a hard day's night

寡黙日記になっていてすみません。
2月は4回ある週末のうち、3回が仕事で潰れるという鬼スケジュールで動いており、明日も出張。九州!
というわけでまさかの4時起き。 我ながら震えます。
ダイイングメッセージ的に最近気になったものだけ書き残して寝る。

●「丸の内サディスティック」coverd by UNCHAIN
http://www.amazon.co.jp/dp/B0071Z1JMK
ラジオから流れてきた男性ボーカルの「丸の内サディスティック」。
配信限定みたいです。 さっそくダウンロードしてヘビロテ中。
もともと大好きな曲ですが(椎名林檎の曲でベスト5に入る)、ジャジーにアレンジされて洒脱な雰囲気。
UNCHAINはセカンドアルバムからちょっと気になっていたんだけど、ライブに行きたくなった。

●『ピンクとグレー』加藤シゲアキ
話題沸騰のNEWS加藤シゲアキの処女小説。
発売日に買って、その日に読み終えた。
前半はちょっとテンポが遅いのを我慢して読んでたんだけど、後半折り返してからの勢いがすごい。
特に最終章、ラスト3ページの迫力はちょっと息を呑むほど。
荒削りで未熟な部分はあるけど、小説としての体裁や仕掛け、表現がちゃんと芽吹いている。
意外に・・・とは言いません、私が見込んだ以上の男だった、シゲ!
次回作も楽しみ。書き続けてほしい。

●ショートヘア女子3選
・生駒里奈(乃木坂46)
http://www.nogizaka46.com/member/detail/ikomarina.php
・橋本奈々未(乃木坂46)
http://www.nogizaka46.com/member/detail/hashimotonanami.php
まずは乃木坂46から2名。
ぶっちゃけグループそのものも歌もどうでもいいのだが、このふたりは可愛い。
センターの生駒ちゃんは田中麗奈と満島ひかりを足したような顔。フレッシュでボーイッシュ。
FRIDAYのグラビア可愛かった。
橋本さんのほうは長澤まさみ系おしゃれショート美人。茶髪が嫌みなく似合う。
美大生という経歴もおしゃれっぽくていい。
・能年玲奈
http://yaplog.jp/lp-n-rena/
元ニコラモデルの18歳。黒目がちでイノセントな雰囲気はまさにニコモの王道。
昔はロングだったようだけど、ショートが断然イマっぽい!
本人のイラストや写真が結構上手で、サブカル方面でも売っていけそう。
これから邦画でどんどん使われていきそうな感じがする。裏・二階堂ふみ。

2012年2月12日日曜日

2011年ランキング【本&マンガ、グラビア編】

今さらですが、2011年のランキングいろいろなどを。
まずは本とマンガ部門。
去年読んだ本のなかでのランキングなので、新刊以外も含まれます。

5位:柚木麻子『あまからカルテット』
東京のいろんな町を舞台にした、女友だち4人のドタバタコメディ(ときどきビター)。
若干性善説すぎる部分もあるけど、短篇連作で繋げていく完成度の高さ、おいしそうな食べ物の描写が秀逸。
2作目でつまづく新人作家が多いなかで、きちんと面白いものを出してきたことを評価したい。
さらに、実はこれが「震災前の無邪気なノリが許された、最後の東京小説」であるということが、読後にじわじわくる。

4位:藤沢周『箱崎ジャンクション』
精神安定剤を服用するタクシードライバーの狂気と日常を描いたハードボイルド作品。
最高に悪趣味でグロテスクで狂っていて、読みながらどんどん悪酔いしていくけど、それがクセになる。
夢か現実かわからなくなりそうな展開を、首の皮一枚のところでドライブするスリル。
主人公に見えている世界を具現化したような表紙イラストも素晴らしい。

3位:市川春子『25時のバカンス』
アフタヌーンKC発のマンガ。3篇収録。
詩的なリズムと軽やかなユーモアで描かれる、SFと日常の邂逅。宇宙の神秘と生命讃歌。
見ようによってはグロいシーンもあるけど、「素敵でちょっとこわい」世界観に魅せられる。
なかでも姉×弟が主人公で、甘酸っぱい胸キュン要素も含む表題作の素晴らしさ!
長い夜があけて、朝の光に包まれるラストシーンは何度読み返してもやられる。

2位:パオロ・バチガルピ『ねじまき少女』
「ニューロマンサー以来の衝撃」なんて売り文句がついてましたが
王道SFを読み慣れていない私のような読者のほうが楽しめる作品かと思った。
舞台は資源が枯渇し、限られたバイオ企業が世界を支配する近未来のバンコク。
タイ政府に食いこむチャンスを伺う西洋のビジネスマン、彼の下で働きながら、かつての栄光を 取り戻そうと画策する中国人難民、タイ政府の良心であり続ける環境省の型破りな役人とその部下。
そして時代の渦に巻き込まれる“ねじまき少女”こと、機械のショウガール・エミコ。
正直、上巻の途中までは読むのがしんどかったけど、キャラが出揃ってからは転がり落ちるように読み進めてしまった。
アジアの眩しい陽射し、フルーツの強い匂い、路地裏の生命力が刺激的に機能していた。

1位:窪美澄『ふがいない僕は空を見た』
詳しくは3月8日のエントリで。
綺麗事じゃない話ばかりなのに、絶望の底から滲みでてくるこの強さはなんなのだろう。
何回読んでも震えます。
特に第2話「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」の〆の文章は印象的すぎて、もう暗記してしまった。

あとはオムニバス『文芸あねもね』、ヘレン・マクロイ『暗い鏡のなかに』、ボストン・テラン『音もなく少女は』、津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』あたりも面白かった。

つづいてグラビア部門。こちらは順不同。
()内はカメラマンの名前です。

・週刊文春2011年11月24日号「原色美女図鑑」 剛力彩芽(横浪修)
「原色美女図鑑」を見るのが週に一度の楽しみと化している私ですが、この回は本当に唸った。
写真より動いたほうが剛力の魅力は伝わると思っていたのが、見事にくつがえされた。
好みの別れる顔だし、けっして美人ではない、ロリでもない、中性的と片付けてしまうのも違う、
「可愛すぎる希少生物」とでも呼びたい剛力彩芽の稀有な魅力を、5ページで表現しつくしている。
モデル、カメラマンはもとより、構成した編集者の手腕に感服。

・ヤングジャンプ2011年27号表紙グラビア 渡辺麻友(桑島智輝)
まゆゆと言えば写真集もよかった(しかし一番いい写真はアザーカットとしてFRIDAYに載っていた謎) が
グラビア単体でいえばこれ。夜の遊園地を貸し切ってのマジカルパーティー!
ピンクのドレスを着てメリーゴーランドに載るまゆゆの楽しそうなこと。
紋切り型の笑顔が多かったまゆゆが、去年を境に自然な表情を見せるようになったのも、ファンとしては嬉しい変化。
写真はこちらで見られます

・FRIDAY2011年9月9日号表紙グラビア 松井珠理奈&松井玲奈(矢西誠一)
AKB関連、特にSKEの写真はいつもクオリティの高いFRIDAY。この号もよかった。
珠理奈はタンクトップ型、玲奈はビキニ型の水着で、前者は瑞々しい動の美しさを、後者はしっとりとした静の魅力を。
だが一番よかったのは制服を着て団扇を持ったカット。後ろの窓にはすだれ。
珠理奈はネクタイ、玲奈はリボンという細かい演出も嬉しい。夏の美少女を拝む幸せ。
写真はこちらで見られます

・MOVIE GIRLS #7 二階堂ふみ(細居幸次郎)
この号は若手女優の写真が総じてよかったのだけど、これが出色。
マネキン工場に紛れ込んだ二階堂ふみ。
わかりやす過ぎるモチーフとはいえ、生命力みなぎるモデルを活かすのには、これ以上なくハマっている。
横断歩道を渡るカットが一番好き。訴えかけてくる躍動感。
モデルの写らない写真を挟めるのも、大判のグラビア誌だからできる贅沢な構成。

・週刊プレイボーイ2011年01・02合併号&5号 岩佐真悠子(栗山秀作)
評判がよくて、後日追加掲載となったのも納得の渾身のグラビア。
雪の北海道という、ページ越しに見ていても寒くなるような舞台でありながら、お互い一歩も退くことのないモデルとカメラマン。
恋愛にも戦いにも似たぶつかり合いから生まれるケミストリーに震える。
自然と上気する、頬の赤みの美しさ。