なかなか更新できてなくてすみません。
オスカーファッションチェックも・・・あああ本当に不覚!
たぶん今週末には動けると思うのだが。
苦し紛れに最近面白かったものをいくつか貼り付けておきます。
いしだ壱成のブログ「今だからみんなで考えたいこと。」
http://ameblo.jp/isseiishida/entry-10819818986.html
山口・祝島の原発建設反対運動に関連したエントリ。
芸能人がエコぶって書いてるかと思いきや、そういや壱成はガチでヒッピーコミューンの出身者だった。
実際に体験した者にしか書けない、ぐりっとした文章。
http://wmg.jp/kacibattaglia/
エロいミュージックビデオが話題になってるケイシー・バタグリア。
「またイロモノが出て来たわ」と思ってあんまり気にしてなかったんだけど
2002年に『パラダイス』でデビューしたKaciだったと気づいてびっくりしたよ!
当時もそんなに聞いてたわけじゃないけど、IN ROCK直系のポップアイドルだった記憶が。
しかも頭もいい(ケンブリッジに留学)のねん。
『ふがいない僕は空を見た』/窪美澄
http://www.shinchosha.co.jp/book/325921/
今年の本屋大賞にもノミネートされている話題の本。
R-18文学賞大賞受賞作「ミクマリ」と、それに連なる4作をあわせた短篇集で
ここ数カ月で読んだ日本文学のなかで一番良かった。ものすごく荒々しく胸に迫ってきた。
登場人物が関連していて、独立した作品としても面白いし、全体を通すとまた別の視界が開ける。
R-18なんでエロ成分多めだけど、生々しいのにむしろ突き放した視線で、乾いていて、どこかもの悲しさすらある。
登場人物はどこか満たされていなかったり痛々しかったりして
容赦ないストーリー展開には、主人公と一緒になって絶望すら感じるのだけど、
でも、それを上回る「生への肯定」が全体にみなぎっていて、胸が震える。
作者はライターとして妊娠・出産を主に扱ってきた人らしく、
“生も性も、綺麗事だけじゃないけど、それでも生命は歓迎すべきものだ”
っていう深い得心が文と文のあいまから滲みでていて、頼もしい。
「ミクマリ」終盤の「おまえ、やっかいなものをつけて生まれてきたね」ってモノローグや
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」のラスト一文とか、うわあああああってなっちゃったよ。
あと“頭がよくない人たちの恋愛と性欲”を正面から抉れる筆力に脱帽した。
デビュー作なのに独りよがり感はゼロ。傑作です。