2011年5月1日日曜日

今日のガーリィ:塔の上のラプンツェル

異動が決まってからというもの送別会ラッシュで、明け方までぐだぐだ飲む日々。
異動バブルとでもいうのか、「あれ、私、結構愛されていた!」と思いあがってしまう状況です。
だいぶ気持ちの整理がついたかな。まだ実感は少ないけど。
次の部署は、今の部署よりやれることが制限されるけど、それでも自分なりにできることはあるかなと思う。
マンガ『げんしけん』で、
「本当に才能のある奴は、どんな状況でも、何度でも這い上がってくる」
的なセリフがあったと思うんだけど、読んだときからずっと印象に残っている。
自分の場合、それが仕事でなのか、別のやり方なのかはわからないけど、
この言葉を心に刻んで、次の人生タームを私は生きていく。

全然話は変わるが、今年一番アタリだった映画は『塔の上のラプンツェル』。
めちゃくちゃドキドキワクワクしました! 祝祭感溢れる少女の冒険譚。
正直、構成の巧さや細かい人物描写などは、前作『プリンセスと魔法のキス』のほうが上。
でも主人公ラプンツェルの陽性な愛らしさに、私はノックアウトされてしまった。
ずっと塔で暮らしていた彼女が世界の広さ美しさを知り、「自立」を学んでいく。
クライマックスで義母に啖呵を切るシーンは、いとしさとせつなさと心強さで胸がいっぱいに! 
ちゃらんぽらんだが仕事のできるユーモラスなヒーロー、フリンも好みのタイプだった。
3Dもよくできてた。夜空に浮かぶ無数のランタンは、作りものだとわかっていても手を伸ばしたくなる。

王都のお祭りで流れる、ケルト風楽曲も素晴らしい。

ラプンツェル役を演じるのはマンディ・ムーア。光のある声質がすごく合っていた。
ちょっとネタバレ気味になりますが、本作の裏テーマは
“ブロンド信仰(=古い価値観)からの脱却”でもあります。
実はこれ、マンディ自身の物語でもある気がした。
デビュー当時はブロンドのロングヘアというプリンセシーな外見で、
レコード会社の大人が望むようなアイドルポップスを歌っていたマンディ。
でも全曲オールディーズのカバーアルバムの発売、レコード会社移籍を経て
今ではブルネットのショートヘアで、すっかり自立したアーティストに。
ちなみマンディの映画デビュー作はディズニー製作の『プリティ・プリンセス』。
アン・ハサウェイをいじめる典型的なブロンド美少女だったのに、
約10年経て真反対な役を演じるという運命の妙・・・。しかも、同じディズニーで!