色がじゃっかんわかりづらいですが、深緑のブラウスにブルーグリーンのスカートを合わせています。ちょっとシノワズリでお嬢さんぽい感じに。
綺麗めにした理由はのちほど出てくる行き先のため。
ランチ後は、狙っているおみやげを買うためタンディン市場を目指します。
歩いてもいいのですが、少し疲れたし、それ以上に最終日だからこそチャレンジしてみたいことが。
それは、GRAB BIKEに乗ること!
GRABは車だけでなく、バイクもあります。運転手はGRABの緑のヘルメットをかぶっているのですぐわかる。ホーチミンの街中に本当にたくさんいます。
ちょっとした移動なら車よりラクだし、なにより安い!
日本だってバイクなんてほとんど乗ったことがないのに、異国の地でひとりで、知らない人のバイクの後部座席に乗るなんて・・・って感じではありますが、 好奇心が勝ちました。
しかもマッチングしてやって来たのは、同い年くらいの若い女性ライダー。
落としたくない帽子や大事な荷物は、ロンシャンのトートバッグの中へ。乗客用のヘルメットを受け取って装着し、いざバイクにまたがります。
これがもう最っ高に楽しかった~。こちらが乗っている最中の動画です!
最初はドキドキしたけど、ホーチミン名物のバイクの波のなかをすいすい走っていく快感がすぐに上回りました。これがローカル目線のホーチミンか~!と感動。しかもこのドライバーさん、このへん詳しくないらしく、何度も停まって別のドライバーや道端の人に道を尋ねているという・・・そんなハプニングも面白くってずっとニコニコしていました。
7~8分乗って、お値段はわずか60円。安すぎる!
目的地のタンディン市場は、ホーチミンの中心部から少し離れていて、ローカル向けの市場。布地がたくさん取り扱われているのが特徴です。
観光名所になっているベンタイン市場に比べて、規模も小さく、客引きもほぼなく、まったりしています。
「ピンクの教会」として有名なタンディン教会もすぐ近く。
わざわざこの市場に来たのは、乾物&ナッツを取り扱う「A MUOI(アモイ)」で買い物をするため。日本人の口コミを見ると、ナッツを買うなら圧倒的に人気の店です。
小さい市場なので、看板を見ながら適当に歩いていると見つけられました。
引きの写真を撮ってなかった・・・店頭はこんな感じ。反対側にナッツやドライフルーツが並べられています。
100g単位で量り売りしてくれるうえ、日本語がかなり通じます。試食もたくさんさせてくれる!
お土産用に、ナッツやドライフルーツをたくさん購入しました。その場で真空パックもしてくれて、持ち運びもラク。
掘り出し物だったのは、乾燥シイタケ。試食するなかで「シイタケ食ベル?」と言われて、そんなにピンとこなかったのですが、食べたらめちゃくちゃ美味しくて!
日本で売られている、水に戻して使うやつではなく、そのままお菓子として食べます。軽やかでうま味がつまっていて、100g350円とやや高めだったけど、会社のおみやげにしたら大評判だった。買ってよかった~!
途中で見かけたカゴ道具屋さんが可愛かった。お手頃価格で小さなカゴから大きなバスケットや家具まで。おみやげ探しにもよさそうでした。
ちなみにこのお店、蘭を扱う花屋さんが併設されていて、その花屋さんもとても今どきでおしゃれ。Calla's flowersというお店で、サイトの写真も素敵。私がホーチミン在住だったら、ここに紫の胡蝶蘭を頼みたい。
戦争証跡博物館は、ベトナム戦争にまつわる展示をしている博物館です。
2009年に妹とホーチミンに来たとき、手持ちの現金不足で入れなかったということもあり、今回こそ行かなくちゃと思っていました。
広島の原爆資料館ほどではないけど、ベトナム戦争の被害や傷痕を生々しく伝えています。写真ジャーナリズム全盛期の時期でもあるから、有名な写真をたくさん見ることができました。日本のフォトグラファーの作品も多いです。
1階には、各国がベトナム戦争をどう伝えたかという資料が展示されているんだけど、「アメリカはベトナムから手をひけ」を書いたゼッケンをつけて8年間にわたり通勤した金子徳好の著作『ゼッケン8年』も。
私この方全然知らなかったのですが、あとで調べてその根性と意志に感服。しかも『ガメラ』の金子修介監督のお父さんだと知ってさらに驚いた。
書籍は絶版ですが、電子書籍版は買えるみたい。読もうかな。
このあと中心部に戻り、少し買い物したあと、再びGRAB BIKEを呼んで、乗り付けた先は5つ星ホテルのパークハイアット・サイゴン。ホーチミンの中でもひときわ高級感を放つ、品格のあるホテルです。ホテルの車寄せまではさすがに入れないので、手前で降ります。
こちらの1階のラウンジでは、14時~17時でアフタヌーンティーをいただけます。土日は少し値段が上がってビュッフェバージョンも。検索するとこのビュッフェがよく出てくるんだけど、甘いものをがっつり食べたいわけじゃないので、平日に来ようと思っていました。
お値段はひとり約2800円。紅茶はフランスのブランド、ダマン・フレール。お湯のお替りは何度もしてくれるけど、別の茶葉に交換はできないみたい(もしかしたらできるのかも?)。
私はラプサン・スーチョンにしてみたのですが、これがとってもおいしかった! 独特の燻香がありつつ、クリアで飲みやすい。
日本では大阪だけ直営店があるんですよね。高いけど家でも飲みたいな。
そしてお待ちかねのセイボリー&スイーツ。
スコーンはプレーンとレーズン入りの2種。なんとナフキンに包まれてやってきます! こんな丁重な取扱いのスコーンは生まれて初めて。ジャムやクロテッドクリームをたっぷりつけていただきます。
ハイティーの全景。かなりモダンなしつらえです。一人用のケーキスタンドが可愛い。
控えめな量に見えるけど、やっぱりかなりお腹いっぱいになります。
そこで鞄からこっそり取り出したのは・・・ジップロック!
きっと食べきれないだろう&飛行機の搭乗前にお腹がすくだろうと思っていたので、バッグの中にしのばせておりました。スコーンの残りとカヌレをそっと入れて持ち帰りました。てへ。
時刻は17時過ぎ。19時に送迎ボートに乗る前に、もう一か所行くところがあります。
それは昨晩、雨で予定が狂って行けなかった、マジェスティック・ホテルの名物バー「ブリーズ・スカイ・バー」。
写真は高速ボートから撮ったホテルの全景。
1925年創業、ホーチミンのコロニアルホテルといえば真っ先に名前の挙がる伝統的なホテルです。東京でいったら帝国ホテルに相当する感じでしょう。
2つルーフトップバーがあるのですが、春に読んだ小説『未必のマクベス』の重要なシーンの舞台だったということもあり、5階の「ブリーズ・スカイ・バー」にやってきました。まだお客さんは少なく、サイゴン川に面した席に案内されます。
高級ホテルだけど、さっきのパークハイアットサイゴンとは正反対で、なんだか懐かしい感じ。社会主義の国の国営ホテル、という感じがする。
お値段も意外と控えめ。マジェスティック・ジントニックは一杯900円ちょいで、量もたっぷり。チャージもかかりませんでした。
このカクテルでちびちびと喉を潤しながら、旅行を振り返ったり、眼下のサイゴン川が夕暮れから夜に変わりゆくのを眺めたり・・・。
ちなみに『未必のマクベス』は、今年読んだなかでもトップクラスに面白い小説でした。日本人サラリーマンが主人公のミステリーですが、香港、マカオ、ホーチミン、バンコクが舞台になっているので、東南アジア好きにも強くすすめたい。
高級ホテルだけど、さっきのパークハイアットサイゴンとは正反対で、なんだか懐かしい感じ。社会主義の国の国営ホテル、という感じがする。
お値段も意外と控えめ。マジェスティック・ジントニックは一杯900円ちょいで、量もたっぷり。チャージもかかりませんでした。
このカクテルでちびちびと喉を潤しながら、旅行を振り返ったり、眼下のサイゴン川が夕暮れから夜に変わりゆくのを眺めたり・・・。
ちなみに『未必のマクベス』は、今年読んだなかでもトップクラスに面白い小説でした。日本人サラリーマンが主人公のミステリーですが、香港、マカオ、ホーチミン、バンコクが舞台になっているので、東南アジア好きにも強くすすめたい。
車やバイクの喧騒と、大きな川と、遠くに見える経済発展と。
ああ、楽しい旅ももうすぐ終わってしまう!
帰りはラクちんさ重視で、カットソー&ワイドパンツのコーディネートで。
GRABを呼んで、タンソンニャット空港へ。市内から空港は割と近くて、20分ちょっとくらい。値段は550円くらいでした。
空港に着いて、まだ少し小銭が残っていたので、コーヒーでも飲もうかなあと思っていたら、意外にもお土産屋さんで可愛いレンゲを発見。旅のどこかで買いたいと思っていたけどピンとくるものに出会えてなかったのでラッキー!
財布の中身をかき集めると、9万ドン(約450円)。まさにレンゲ2本のお値段ジャスト! こうして小銭も使いきることができました。
23時20分の飛行機で旅立ち、翌朝6時台に羽田へ到着。2泊4日の旅が無事に終わりました。
4年ぶりのベトナム、9年ぶりのホーチミンでしたが、やっぱりこの国と相性が合うなあと感じた旅でした。比較できるほどあちこち行っているわけではないけど、街を歩いていてすごくラクな国。ご飯がおいしくて、人もそれなりに勤勉で、派手すぎず、伝統文化や共産主義が入り混じっていて、さらに急速に発展していてエネルギッシュ。もうまたすぐ行きたい。
旅行記はこれで終わりですが、あと1回、お土産編を更新します!