2011年6月29日水曜日

Hello,Again

何度も書いてきたように、2001年3月に「サイキッシュ」を始めて、はや10年以上が経ちました。
10年分もの思い出がここに詰まってるなんて、客観的に見てもすごいことだと感心します。
しかも世の中に向けて全公開しているという。

私は小学生の頃から、早熟で、自意識過剰で、勘違いの甚だしい子供だったから、
生きていくのに違和感を感じる時期がありました。
「なんで好きなものを好きと言いづらいんだろう」とか「なんでみんなと意識がこんなに違うんだろう」とか。
大人になってみれば、そんなの誰しも通る道だとわかるんだけど。
そういう生きづらさはなくなったわけじゃないけど、今はそれを笑い飛ばせる強さが身に付いたと思う。

「いつ頃から抜け出せたんだろう?」と振り返るとき、ずっと
中3でミッチーに出会って、「明日死ぬかもしれないんだから、好きなように生きよう」
っていうメッセージを人生のテーマにした頃からかな?って思ってたんだけど
更によく考えたら、サイキッシュを書き始めたことが大きかったんじゃないかなって。
それでまでは、「私は人と違う」とか「私にはもっとできることがある」って思ってても
実際にそれを形にすることができずに、自分と世界を阻む透明な壁を感じて悶々としていた。

でも文章を書いて、広島のなんでもない無名の女子高生だった私に対して
知らない人たちが「私も一緒だよ」「大丈夫だよ」って言ってくれることが、どれほどの励ましになったか!
初期の日記は今読み返すと死にそうに恥ずかしいけど、それでもあの頃書いたから今があるんだと思う。
表現を受け取るだけじゃなくて、稚拙ながらも自分で表現することをおぼえたとき。
確実に私の人生は次のステージに進めたんだと思う。
私は言葉を手に入れ、居場所を手に入れた。人生を生き抜くための武器をみつけた。
ほんの少しでも、自分は「書くこと」ができるんだって気づけて、ものすごく嬉しかったんです。
その微かな希望を手繰り寄せ続けながら、この10年書き続けて、今は呼吸するように自然に書いてます。
この先、いっぱい悩むことも迷うこともあるだろうけど、でも私はきっと折れることはないと思う。
書き止めることはないと思う。
その確信は、天窓から差す光のように常にそばにある。

さるさる日記「サイキッシュ」で出会ったみなさん、今までどうもありがとうございました。
そして新しい場所でまたお会いしましょう。